インターンシップ実施のメリットと入社意欲喚起のポイント

こんにちは!

ナレッジルーム採用WEBマーケ コンサルタントです!

今回は、「インターンシップ実施のメリットと入社意欲喚起のポイント」についてお話しさせて頂きます!

インターンシップの活発化の背景

 短期のインターンシップが解禁されたことで、インターンシップの存在感が大きく変わりました。

実施期間や内容は、ますます多様化しています。短期インターンシップは、企業にとっても学生にとっても、低負荷、低コストで実施・参加できる格好の情報収集の手段です。

企業の実施割合も年々増加傾向にあり、2018年、2019年度の調査ではいずれも9割を超える企業が実施しています。短期インターンシップの解禁により、今後回数を増やすことを予定している企業も多いです。

比例するように、参加する学生の割合も上昇。20年卒でインターンシップに参加した学生の割合は9割を超え、一人あたりで参加した社数の平均が7.2社という調査もあります。

参考:

https://www.recruitcareer.co.jp/news/20190225_01.pdf

https://www.disc.co.jp/press_release/6727/

また、インターンシップの実施時期(参加時の学年)も早期化傾向があります。2年生、1年生の参加も増えているようです。売り手市場が続く中、今後、通年採用が浸透していけば、優秀な人材を確保するために企業は、さらに早い時期に働きかける可能性があると見られています。

インターンシップがもたらす採用活動への効果

では、インターシップを実施することが、採用活動にどのような影響をもたらすのかを見ていきましょう。

①接点創出の機会となる

採用活動といっても学生と出会うためにはさまざまな手段があります。知名度の高い企業であれば、学生のほうからのアプローチも期待できますが、知名度の低い企業は、有効な手段を活用して接点を創出することが第一歩となるでしょう。

その一つがインターシップなのです。学生は就職活動を行うにあたり、さまざまな情報を必要としています。インターンシップが浸透している現在、学生の情報収集の定番になっているのです。

②応募者の質が高まる

自社や自社の業務をきちんと理解した上での応募が集まってくるようになります。

「違う」と判断した学生は応募しないでしょう。浅い理解のままの安易な応募も減る可能性が高くなります。

応募の絶対数が減ることを懸念されるかもしれませんが、募集開始後に自社にとっての候補者の粒度が高くなれば、採用活動の効率が上がります。無駄な時間を省き、本当にほしい人に注力するための重要なポイントです。

③自社のPR情報としても有効

オンライン上では、求人募集とは別に、インターンシップを募集・紹介できる媒体も増えてきています。また、実施する内容が話題となり、メディアに取り上げられることもあります。

自然に、自社情報が学生の目に触れる確率を高めることができるので、認知度を高めることに有効なのです。結果的に、応募の段階で応募者が集まりやすいという期待が持てるでしょう。

④候補者の能力・適性をより深く知ることができる

インターンシップは、エントリーシートや履歴書などだけでは見えてこない学生の人柄や適性、考え方などに触れることのできる機会です。

のちに応募してもらえた場合の選考に役立つ材料が増えるため、選考の精度が高められます。インターンシップの期間が長いほど、この効果は高くなります。

インターンを受け入れるメリット

盛んに取り入れられるようになったインターンシップですが、インターンを受け入れるメリットは多岐にわたります。企業の採用フェーズに留まらない、インターンシップのメリットを見ていきましょう。

①企業や職種の理解度が高まりマッチング率向上

インターンシップに参加してもらうことで、自社や自社の業務についての理解を深めてもらうことができます。言葉ではなかなか伝わりきれない部分を、実際に感じ取ってもらえるのです。

中長期のインターンで実際に既存社員と一緒に業務に携わってもらえば、社風や適性を測った上での応募が期待できます。つまり、ミスマッチの可能性も低くなるということです。インターン期間が長いほど、入社後もより早い時期に企業文化に慣れることができるでしょう。

マッチ度の高い人材がスムーズに企業文化に慣れることができれば、早期離職の可能性を下げることにもつながります。

②社内が活性化する

社会人経験のない学生が職場に加わることで、社内が活性化されます。学生インターンは、良くも悪くも「新しい風」を巻き起こしてくれる存在なのです。マンネリ化しがちな職場の雰囲気も社員の思考も活発にする効果があります。

教育や指導ももちろん必要ですが、コミュニケーション上の会話も、起きる問題も、いつもと違う雰囲気が生まれるはずです。学生に関わる社員が、初心を思い起こすきっかけになることもあるでしょう。

学生・素人だからこそ持っている斬新な視点やアイデアが、社員の仕事に活かされるかもしれません。職場の仕事の流れや業務フローをある程度覚えてもらう機会にもなるため、入社後の教育の簡素化にも役立つでしょう。

③若手の人材育成

自社の紹介や、自社の業務を説明する役割を、社内の若手人材に任せると若手の育成にもつなげることができます。準備の段階で、若手は自分の業務の理解度を振り返る機会となります。自社を説明するために、日常業務でなかなか触れないさまざまなことを確認する機会が増えるでしょう。それにより、俯瞰力が高まり、仕事の遂行能力を高めることができるのです。

参加者である学生の年齢に近いため、学生が親近感を持ちやすいのもメリットでしょう。この点は短期インターンシップでも多くの企業が有効活用しているようです。

インターンを受け入れる際に必要な視点

学生インターンを受け入れる際に企業が持っておきたい視点を解説します。採用活動上でインターンシップを有意義なものとし、できるだけ効率的に活用していくためのコツを見ていきましょう。

①他社との差別化:内容に工夫を

インターンシップが活況になっているということは、インターンシップの参加者募集のライバル企業も多いということになります。求人募集とは異なるフェーズですが、インターンシップ募集でも他社との差別化が必要になります。告知をどのように打ち出すかも大切ですが、その内容(中身)を印象深いものにできるかどうかがポイントです。

学生は、就職活動の情報収集の一環としてインターンシップに参加します。インターンシップに、他で得られる情報提供は求めていません。学生は、何を求めているのかをリサーチし、独自に提供できる内容を吟味することが大切です。それにより、学生が「学びがあった」「役に立った」という印象を残せる内容を提供しましょう。

インターンシップに参加している学生も、参加した企業すべてに応募しているわけではありません。せっかくの入社意欲を喚起できる機会ですから最大限に引き出せる内容の企画力が求められます。

②双方にとっての目的と実りを意識する

学生にとって就職活動に際し、インターンシップに参加することは定番となっています。心配なのは「みんながやっているから自分も参加する」というケース。インターンシップと就職活動が乖離し、インターンシップに目的意識を持たないまま参加している学生が少なくないようです。

この点はインターンシップの募集時、開始前に企業側がしっかり誘導しておくべきでしょう。終了後に感じる、学びや充実度=実りへの影響は大きいはずです。インターンシップで取り組む内容や任せる業務について、いつも目的をセットにして伝えていかれることをおすすめします。

③とくに長期は計画立案が必須

インターンシップは、ただ、体験してもらう…では不十分です。まして、単なる手伝いになってしまうことは避けなければなりません。インターンを、迎えるにあたっては、綿密な計画と受け入れ体制の整備が重要です。長期になるほど、企業情報により深く関わる可能性も高くなるため、業務によっては情報漏えい防止などのリスク管理の必要性も出てきます。

また、インターンシップの参加から、応募にどのようにつなげるかの仕組みをしっかり考えて、採用活動の流れと効率化を図っておきましょう。

まとめ

インターンシップには、時間や労力コストの懸念もあるかと思います。しかし、インターンシップを実施することによって、企業人事にあらゆるメリットがもたらされます。PRの一環にもなり、難しさの増す採用活動の助けにもなるでしょう。

「有意義なインターンシップを企画し、採用活動で有効活用する」と、うまく回していく視点を持つことで、負担も軽減されるのではないでしょうか。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました!

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