indeed(インディード)の掲載、使った方がいいの?3分で簡単説明!本音の話

人材採用を調べると必ずヒットするIndeedです。また、最近、いろんな会社から「Indeedに掲載しませんか?」みたいな電話やDMがくるんだけど、Indeedって使った方がいい?という質問や問合せをよくいただきます。今日は3分で簡単に分かるよう本音で解説します。

Indeedって何?

Indeedは、「求人に特化した検索エンジン」として誕生し、言うなれば「仕事情報だけに特化したGoogle」のような役割を果たしてきました。

しかし、最近ではそのサービス内容に変化が見られます。

当初は、Web上の求人情報を集めて整理し、ユーザーに提供するスタイルでした。

これにより、Indeedは強力な求人情報収集力を持ち、仕事を探している約7割の人々にアプローチできる求人サイトへと成長しましたさらに、多くのATS(採用管理ツール)と連携し、無料で使える採用サイト「AirWork」も提供。

豊富な求人情報をクローリングで収集し、AI技術を活用したマッチング力の向上により、求職者はより効率的に仕事を探せるようになっています。

一方で、クリック課金制を採用しているため、現在では求人掲載にかなりの費用がかかるのが実情です。

初期のテレビCMなどで「無料で応募が取れる」イメージが浸透していたため、今でもIndeedを無料で活用しようとする企業が少なくありませんが、実際には難しい状況です。

Indeedの掲載を検討する際は、このような費用面や現状の仕組みをよく理解することが重要です。

Indeed掲載の仕組みを解説!

Indeedに求人を掲載する方法には、企業のニーズに応じていくつかのパターンがあります。

まず、採用サイトや求人サイトを持っていない企業や、サイトがIndeed対応の仕様になっていない場合には、Indeedの「直接投稿」や「ATS(採用管理ツール)」を利用して掲載する方法があります。

  • 直接投稿
    企業がIndeedに直接求人を投稿する方法です。ただし、1,000件以上の求人を投稿する場合はIndeedの担当者に連絡が必要です。
  • ATSを使った掲載
    ATSを使用する場合、Indeed対応のATSから求人を掲載できます。ATSは採用管理ツールのため、利用料金やサービス内容は企業のニーズに応じて異なります。

また、ATSには「IndeedPLUS」対応と非対応があり、IndeedPLUS対応のATSを使うと、求人がリクルート系のサイト(タウンワーク、リクナビNEXT、とらばーゆなど)にも同時掲載されます。

  • クローリングを活用する方法
    3つ目の方法として、企業の採用サイトや求人サイトがIndeedに対応している場合、Indeedにクローリングしてもらう方法があります。

ただし、このクローリングサービスは2025年3月末で終了予定です。終了前に「Indeedエントリー」に対応させることで引き続き利用可能です。

Indeedエントリーとは、求人情報をXMLフィードで表示し、Indeed専用の応募フォームから応募を受け付ける仕組みです。

Indeedの掲載システムは2024年に大きな変化があり、少し複雑になっています。掲載後、クリックごとに単価が自動決定され、課金が行われる仕組みです。

また、掲載された求人情報はAIによって整理され、求職者のクリック傾向に基づいて、個別に最適化された求人が表示されます。

求職者にとっては、自分の探している仕事が見つかりやすい設計になっていると感じることでしょう。

Indeedは無料で掲載できる?

IndeedのCMで2019年頃「無料!無料!」と謳っていたのを覚えていますか?これは、求人を出す企業に向けたインパクトのあるメッセージでした。

当時は、無料でも応募が来ることがありましたが、それは「よほど条件が良いプレミアム求人」に限られていました。

かつては、Indeedに「スポンサー広告」として有料・無料の区別が明確に表示されていました。

しかし、現在(2024年11月時点)では、この区別が消え、有料と無料の求人が一目では分からなくなっています。

確かに、無料での掲載は可能ですが、実際に表示されるかは条件次第です。特に求職者にとって魅力的な「プレミアム求人」であれば、表示されやすくなります。

たとえば、時給が相場より高い、休日が多い、特別な福利厚生があるなど、明らかにメリットが際立っている求人です。

求職者にとっても魅力的なこれらの求人は、Indeedの価値を高めるため、表示されやすくなっています。

ただし、医療、介護、保育、ドライバー、飲食など、すでに多くの求人が掲載されている分野の求人については、無料で表示されることは難しいでしょう。

Indeedを使う際は、求職者に響くプレミアム求人を意識することが成功のカギとなります。

Indeedの掲載、使った方がいいの?

採用に悩んでいる企業が「Indeedを使うべきか?」と考える前に、まずは「なぜ採用がうまくいかないのか」という課題をはっきりさせることが重要です。

日本では人材不足が深刻で、採用ができずに事業が立ち行かなくなる企業も増えています。特に中小・零細企業では業種に関わらず、採用が難しい時代です。

以前は企業が人を選ぶ時代でしたが、今や完全に「人が企業を選ぶ」時代へと変わっています。この現実をまず受け入れることが大切です。

Indeedを活用して求職者に求人を届けても、給与が相場より安く、休みが少なく、将来的な展望が感じられない企業では、Indeedにかけるコストが無駄になってしまいます。

まずはこれらの条件を整えた上で、Indeedの掲載を検討することをお勧めします。

また、企業側としては「まじめで未経験でも良い人材を採用したい」と考えることが多いですが、現在では上場企業も採用ラインを下げ、積極的に人材確保を行っています。

その中で、中小・零細企業が条件が整わないまま採用を進めるのは難しいでしょう。しかし、既存の社員もいるため、すぐに大きな改善は難しいこともあります。

この状況を踏まえた上でIndeedを活用することが、現実的でベストな選択です。

結論として、Indeedの掲載は活用すべきです。理由はいくつかあり、次に分かりやすくご説明いたします。

1、利用者数が伸び、IndeedPLUSでリクルート系の求人サイトにも掲載

ここ数年、Indeedの利用者数は増加の一途をたどり、特に「IndeedPLUS」の導入により、リクルート系の求人サイト(タウンワーク、リクナビNEXT、とらばーゆ、はたらいく)と連携が進み、まるで一体化しているかのような状況になっています。

Indeedに求人を掲載すると、これらの求人サイトにも同時に掲載されるようになり、より多くの求職者にアプローチできる環境が整いました。

これにより、日本の採用市場の約7割の求職者層にアクセス可能になっています。

日本国内では、リクルート、マイナビ、dipなどの大手求人広告企業が多額の広告費を投入し、テレビCMやWeb広告、SNSなど多彩な媒体での認知拡大を図っています。

これにより求職者はこれらの求人サイトに日常的にアクセスしやすくなり、Indeedを通じてこれらのサイトに掲載できることは、中小企業にとっても大きな利点です。

Indeedの認知度は急上昇しており、利用者も増加中。もちろん、採用コストは上がってきていますが、職種によっては依然としてIndeedが最も効果的に応募が得られるプラットフォームであることは間違いないでしょう。

Indeedが1番、応募がとれるサービスは職種にも寄りますが間違いないでしょう。

2、掲載の方法はいくつかの方法

Indeedに求人を掲載する方法は、企業の状況に応じて複数あります。企業によっては、ITやWebの知識が豊富なスタッフがいる場合もあれば、まったくいない場合もあります。

また、すでに採用サイトがある企業や、ATS(採用管理ツール)を使っている企業など、状況は様々です。そのため、Indeedにはいくつかの掲載方法が用意されています。

掲載方法には、「直接投稿」「ATS経由」「求人サイトクローリング」の3つがあります。さらに、これらはIndeedに直接依頼する方法だけでなく、専門知識を持つ代理店に依頼するパターンも可能です。

Indeed代理店は、代理業務に加え、採用サイト制作や人材紹介コンサルティングを行う企業も多く、各社の得意分野に応じたサポートが期待できます。

自社の環境に最も適した方法やサポートを選ぶことで、効果的な採用活動が進められるでしょう。

3、クリック課金制なので安心してチャレンジできます

Indeedはクリック課金制を採用しており、予算管理がしやすいので安心して利用を始められます。

Indeedのサイトからは無料で簡単に掲載申し込みができますが、プレミアム求人でなければ応募に繋がりにくいのが現状です。

しかし、条件や待遇に自信がある求人であれば、無料掲載でも応募や採用に繋がる可能性があります。

もしも登録や運用に不安がある場合は、代理店を活用することもおすすめです。

代理店の利用にはIndeed広告費の約20%が手数料としてかかりますが、これを無駄と捉えるのは早計です。

Indeedに直接申し込んだ場合、Indeedの担当者からサポートの連絡が来ますが、基本的には広告費を積極的に使わせるためのサポートです。広告費の使用を抑えようとすると、サポートが受けにくくなったり、連絡が途絶えたりすることもあります。

また、Indeedでは大規模な広告費を使う企業が優先される傾向があり、10万や20万程度の予算では手厚いサポートを期待しにくいのが実情です。

この点から考えても、特に中小企業には代理店の利用がストレスなくスムーズです。代理店は予算に合わせて効率的な運用をサポートしてくれるため、安心してIndeedを活用できるでしょう。

また、無料掲載だからといってハローワークと同じと考えるのは誤りです。

ハローワークは国の予算で運営されていますが、Indeedは民間企業が提供するサービスです。この違いを理解しておくことが大切です。

4. 有料掲載もクリック課金制で、見られた分だけ支払う安心設計

ndeedの有料掲載は、クリックされた分だけ費用が発生するクリック課金制です。

一般的な掲載型求人サイトのように「○○コース10万円で2週間」といった固定料金制ではなく、求人が実際にクリックされた際にのみ費用が発生する仕組みです。

気になるのは「クリック単価」ですが、これは予算に応じて変動します。以前はクリック単価の指定ができましたが、現在は指定ができなくなっており、企業数の増加や物価高騰の影響で単価も上昇傾向にあります。

このクリック単価は「ブラックボックス化」しており、Indeedの営業担当者でさえ、単価の根拠を明確に説明することはできません。

同じ求人でも、1クリックあたり60円のときもあれば、3000円に跳ね上がることもあり、この点は企業にとって少し不安要素です。

そのため、予算を「1週間で5万円」「月で12万円」など設定しておくと、指定した範囲でIndeedが自動的に運用してくれます。

この金額設定ができるため、コストをコントロールしながら安心して活用できるのがIndeedのメリットです。

5. 人材ビジネス業界ではIndeedの“一人勝ち”状態?

一般企業にとっては実感が薄いかもしれませんが、人材ビジネス業界ではIndeedの“一人勝ち”感が非常に強く感じられます。

人材紹介、派遣、ポータルサイトなど、多くの企業がIndeedの強力な集客力に依存しつつあります。

競合関係にあるマイナビやディップなども、Indeedに求人を直接掲載していない場合でも、Indeed対応のATSを導入していることが多く、その存在感の大きさが伺えます。

多くの求人ポータルサイトが売上を上げる一方、求職者の獲得には苦戦しているため、Indeedとの連携を活用したビジネス展開が欠かせない状況です。

当社の人材紹介部門でも、以前は専門職ポータルサイトに予算を割り当てていましたが、現在ではそのほとんどをIndeedに移行しています。

Indeedが持つ圧倒的な求職者へのリーチ力が、人材ビジネスにおいて無視できない存在になっているのです。

iIndeedの掲載、本音で語るメリットと注意点

Indeedを使わずに採用活動で成果を上げる方法もありますが、それには古い手法に頼る部分が多く、費用をかけない場合、主な選択肢はハローワークや自社のコーポレートサイト、採用サイトだけになってしまいます。

しかし、日本では深刻な人手不足が続き、企業が人手不足で倒産するケースも増えています。

その中で、ハローワークは無料で利用できる求人サイトにも関わらず、ここ10年で利用する企業数は半減しているのが実情です。

コーポレートサイトや採用サイトは、Googleしごと検索にも掲載できるため、しっかりと対策をすれば一定の効果は見込めますが、サイトの充実には予算がかかるため、無料で行うのは難しいでしょう。

リクルート系のAirWorkを利用すれば無料で採用サイトを作ることもできますが、これは基本的にIndeedを利用させるためのもので、有料広告を使わなければ効果を発揮しません。

また、AirWorkは単独の採用サイトとしてはデザインや完成度がやや劣るため、企業イメージをしっかり伝えたい場合には独自の採用サイトをしっかりと作り込むのが望ましいです。

やはり、良い人材や優秀な人を採用したいと考えるなら、きちんとした採用サイトを構築し、Indeedを活用するのが最善策です。

Indeedが自然に求人をクローリングしていた時代は終わり、今ではしっかりと戦略を持ってIndeedを活用することが重要です。I

ndeedの運営企業であるリクルートは、AI技術を駆使し、HR分野での世界的な発展を続けており、今後もIndeedはさらに進化していくことが予想されます。

今後もIndeedを上手に活用し、効果的な採用方法を模索することが、ますます重要になるでしょう。

特に医療、飲食、重労働、IT系など人材不足が顕著な職種であれば、Indeedの有料掲載をすぐに活用するのがおすすめです。

人材紹介を利用して1人あたり100万円以上のコストがかかるよりも、自社で採用活動を進める方が効率的です。ただし、Indeedを利用する大手企業は、潤沢な予算で採用活動を行い、結果として採用率も高くなっています。採用される側も、やはり企業イメージや条件を重要視します。

そこで、コーポレートサイトや採用サイトをしっかりと整備し、企業イメージを確立することが、採用率向上の鍵となります。

Indeedの有料掲載では、地域×職種×募集条件によって応募単価や採用単価が変動します。また、企業が設定できる募集条件や、採用サイト・ページの内容も応募・採用単価に大きく影響します。

Indeedで思うような結果が出なかった場合、それは「予算×地域×職種×募集条件+採用ページ」のどれかに問題があった可能性が高いのです。

応募が得られない原因として、採用ページの完成度が低かったり、古いデザインのままのページだったりすると、せっかくの求人も効果が薄れてしまいます。

例えば、「○○職種20名、応募単価8,000円!」といった代理店のキャッチコピーを信じてIndeedを使ったものの、採用に至らなかったケースもあります。

応募単価は職種、地域、他社の競合状況や時期によって大きく変動します。人材不足の職種では当然応募単価が高くなり、地域の平均賃金が時給1,200円の中、時給900円でIndeedを利用しても採用が難しいのはIndeedの問題ではなく、募集条件の設定が現実に合っていないためです。

しっかりとした検討を重ねてIndeedを活用すれば、Indeedの掲載は採用活動において大きなプラスになるでしょう。

まとめ

Indeedでは、地域×職種×募集条件によって必要な予算が大きく変わってきます。特に人手が不足している職種で、相場よりも低い給与や時給のままでは、いくらIndeedに多額の予算を投じても応募は期待できません。

やはり採用成功のためには、条件の見直しが欠かせません。

「給与は安いけど、こんなに魅力的な職場なんです!」という強みがある場合には、それを求人ページでしっかりと伝えましょう。

面接に来てから説明するのでは遅すぎます。応募がなければ採用もありません。

Indeedの企業理念には「We help people get jobs(人々の仕事探しを手助けする)」という言葉が掲げられ、求職者のためを第一に考えた「job seeker first」のスタンスが根底にあります。

そのため、求職者にとって魅力的な仕事は表示されやすく、そうでない求人は表示されにくくなる傾向があります。

IndeedのAIが求職者のクリック動向を分析し、求人の表示を調整しているのです。こうした仕組みのため、見つかりにくい求人ほど、たとえ有料でもより高い予算が必要となることもあります。

また、運用や採用サイトの質によっても成果が変わり、運用を誤ると無駄な費用がかかるケースも見られます。

中には、売上を優先して企業に過剰な予算をかけさせる代理店もあるため、もし成果が上がらない場合は別の視点からの「セカンドオピニオン」を検討しても良いでしょう。

ただし、セカンドオピニオンも信頼できるところを選ぶことが大切です。

結論として、人材採用を本気で考えるならIndeedを活用する価値は大いにありますが、結果が出ない時には、Indeedだけのせいにせず、自社の求人内容や条件を改善し続けることが成功への近道です。このコラムが、皆様の今後の採用活動に役立てば幸いです。

ナレッジルーム採用WEBマーケコンサルタント 石井

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