indeed(インディード)代理店選びで失敗しないために比較したい3つのポイント

この記事は2019年に執筆した内容をもとにしていますが、2025年現在、Indeedを取り巻く環境は大きく変化しました。そのため、最新の状況に合わせて改めて整理し直しました。

近年、従来の「求人媒体に掲載すれば採用できる」という仕組みが崩れつつあり、今やIndeedの活用が採用活動の成否を左右する重要な要素になっています。特に2025年はクリック単価や応募単価が高騰し、採用コストの上昇に多くの企業が頭を悩ませています。大手企業であっても若手人材の獲得が容易ではなく、若手を中心に採用難が深刻化しているのが現状です。

さらに、2025年には採用市場に大きな影響を与える出来事がありました。それが「Indeed通常クローリングの終了」と「リクルート系媒体(タウンワーク・リクナビNEXT・はたらいくなど)からの直接掲載依頼の中止」です。この変更により、求人活動におけるIndeedの存在感はこれまで以上に高まり、「Indeedを避けては採用が成立しない」状況になっています。

加えて、Indeedは人材紹介会社や派遣会社への規制を強め、同一求人の乱立を防ぐため、直接雇用の求人を優先するようになりました。そのため、代理店を通じてルールに沿った形でIndeedを活用することが必須となっています。現在ではIndeedに直接申し込むことはできず、必ず代理店を経由する必要があります。

では、数ある代理店の中からどのように選べば失敗しないのか――。この記事では、そのために押さえるべき3つのポイントを整理しました。

indeed(インディード)代理店を比較するポイント

indeed(インディード)代理店はどこも同じだと思っていませんか?
代理店によってサポート内容や費用、採用率が大きく変わります。

良い代理店を見つけるために比較したいポイントはたったの3つです。
「indeed(インディード)代理店のサイトを見比べても、どこが良いのかイマイチ分からない」とお悩みの方は、ぜひ以下の3点をチェックしてみてください。

≪indeed(インディード)代理店を比較するポイント≫

  1. 求人ページの作成をどこまでサポートしてくれるか?
  2. 広告費用、運用費はいくらかかるか?
  3. どのような強みを持っているか?

Indeed(インディード)掲載条件を満たす求人が必要

Indeedを活用するには、まず「掲載条件を満たした求人」を用意することが前提となります。

求人は、Indeedの管理画面から直接作成(テキスト広告形式)する方法と、外部からインポートする方法があります。ただし現在は、労働基準法などの規制に基づいて入力項目が細かく定められており、タイトルや募集内容の書き方にも厳格なルールがあります。そのため、他社の求人が掲載されているのに自社の求人だけ却下される、といったケースも少なくありません。

しかし、その場しのぎでルールを無視することは非常に危険です。違反が続けば求人が非表示(BAN)となるだけでなく、最悪の場合はIndeedの利用そのものができなくなる可能性があります。特に人材紹介会社や派遣会社にとっては致命的なリスクになるため、必ず掲載基準を守ることが重要です。これを放置する代理店は変更するべきだと思います。

Indeedが定める主な掲載基準は以下の通りです。

  • 実際に募集している具体的な求人であること(研修やフランチャイズ募集は禁止)

  • 情報が完全かつ正確であること

  • 明確で分かりやすい職種名・仕事内容であること(誇張的なタイトルは禁止)

  • 求人を投稿するのは企業の正式な代表者であること

  • 応募者に費用負担を求めないこと

  • 不適切・攻撃的な表現を使わないこと

  • 公平性を保つこと(不正に検索結果を操作しない)

  • 応募者に対して差別をしないこと

👉 Indeed求人掲載基準(公式)はこちら

これらのルールを正しく理解し、順守することが、Indeedを長期的かつ安定的に利用するための第一歩となります。

求人の作成をどこまでサポートしてくれるか?

Indeedに求人を掲載する際、代理店がどこまで求人作成や内容チェックをサポートしてくれるかは重要なポイントです。

一般的に、広告費が月額12万円程度で求人が5件ほどであれば、代理店は1件ごとの求人内容を確認し、改善提案をしてくれるケースが多いです。逆に、まったく内容を見てくれない代理店は避けた方がよいでしょう。

一方で、サポート範囲には現実的な限界があります。たとえば広告費が月2万円程度の場合、細かな原稿チェックや改善まで求めるのは難しいでしょう。また、広告費12万円で数百件もの求人を修正してほしい、というのも現実的ではありません。広告費12万円の場合、標準的な代理店手数料は約20%(2万4千円前後)であり、その金額で500件もの求人を細かくチェックするのは不可能だからです。

つまり、代理店に求めるサポート内容と支払う広告費との間には「適切なバランス」が必要です。双方が無理のない取引をすることで、長期的に信頼できる関係を築くことができます。

代理店だけでないプラスアルファのサービスは?

Indeedの代理店にはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。代理店は「取扱い高」によってランク分けされていますが、必ずしもランクが高い代理店が最適とは限りません。

なぜなら、ランクは「広告費の取扱量」で決まるためです。言い換えれば、

  • 広告費を多く使う企業を多く抱えている

  • 昔からリクルート系の顧客を持っている

  • 取扱い実績が大きい

といった背景があり、これから少額予算でIndeedを始めたい企業にとっては、必ずしも相性が良いとは言えません。

そのため「代理店のタイプを理解し、自社に合ったサポートが受けられるか」を見極めることが非常に重要です。単に広告を出すだけでなく、どのような「プラスアルファのサービス」を提供しているかを確認することで、成果につながる代理店選びができます。

Indeed代理店タイプ

Indeedの代理店にはいくつかのタイプがあり、それぞれ得意分野や特徴が異なります。自社の状況に合わせて、どのタイプと相性が良いかを見極めることが大切です。

1. リクルート系代理店(地域密着型)

もともと「タウンワーク」などの紙媒体を扱っていた会社が、時代の変化に伴ってIndeedを含むネット広告を取り扱うようになったタイプです。

  • 紙媒体で培った求人原稿作成のノウハウに強みがある

  • 地域密着の営業スタイルが多い

  • 若手営業が多く、やや強引な提案を受けることもある

  • 取り扱い媒体が多いため、複数媒体を勧められることもある

ただし、現在はIndeed PLUSで幅広い求職者にリーチできるため、複数媒体を同時に利用すると広告費が重複し、無駄になるケースもあります。

2. IT・採用支援系代理店

採用管理システム(ATS)や採用サイト制作など、ITサービスを提供してきた企業がIndeed代理店として参入したタイプです。

  • ITやWEBに強く、データ分析や効率化の支援に長けている

  • 採用支援やコンサルティングを組み合わせたサービスを提供できる

  • AIや自動化を活用した施策を導入しやすい

Indeedだけでなく、採用全体の効率化や最適化を重視する企業に適しています。

3. 広告代理店系(大手クライアント型)

Google、Yahoo!、Metaといった大手広告媒体を幅広く扱い、大企業の広告運用を手掛けてきた会社です。

  • 大規模予算での広告運用ノウハウを持っている

  • 採用広告を含むマーケティング全般をサポートできる

  • 大手志向が強いため、中小規模の企業にはやや不向きな場合もある

複合型も存在

多くの代理店は上記3タイプの特徴を組み合わせており、例えば「リクルート代理店から始まり、自社でITツールを開発して強化」している会社もあります。

自社の予算や採用方針に合わせて、どのタイプの代理店と組むのがベストかを見極めることが成功へのカギとなります。

魅力ある関連サービス

Indeed広告の運用だけでなく、代理店が提供する「関連サービス」に注目することも重要です。代表的なのが ATS(採用管理システム) です。ATSを導入すると、求人の一括管理や応募者とのやり取り、進捗状況の把握などが効率化でき、特に全国規模や採用件数が多い企業にとっては大きな効果があります。

ただし、Indeedへの掲載だけを考えるなら、リクルートが提供する AirWork(エアワーク) を利用する方が有利な面もあります。Indeedとの連携がスムーズで、審査や掲載の通過率も比較的高いからです。

また、人材紹介会社や派遣会社、求人メディアなどのように「自社で求人サイトを運営して広告も出したい」と考える企業もあります。その場合、求人サイト構築とIndeed掲載管理を一体的にサポートできる代理店は非常に便利です。高機能でデザイン性の高い求人サイトを作成しつつ、Indeedとの連携も可能になるため、採用活動全体を効率的に進められます。

このように、単なる広告運用だけでなく、ATSや求人サイト構築といった プラスアルファのサービス を持つ代理店を選ぶことで、Indeed代理店選びは格段にスムーズになります。

Indeed運用代行の費用相場

Indeedの広告を代理店に依頼する場合、費用は大きく分けて 「求人広告費(クリック課金)」「運用管理費用」 の2つで構成されます。代理店によって料金体系やサービス内容は異なるため、あらかじめ相場を理解しておくことが大切です。

1. 求人広告費(クリック課金型)

Indeedはクリック課金型の広告モデルを採用しており、求人広告を出す際にかかる費用は「クリック数 × 単価」で決まります。

  • 月額広告費の目安:12万円〜100万円程度

  • クリック単価の範囲:10円〜1,000円

クリック単価は、求人の職種・地域・競合状況によって大きく変動します。人気のない職種や地域であれば比較的低単価で運用できますが、営業・ITエンジニア・介護など人材ニーズの高い分野では単価が高騰するケースが多くなっています。

2. 運用管理費用

代理店に広告運用を任せる場合、広告費とは別に「運用管理費用」が発生します。これは広告の最適化やレポート作成、改善提案といった業務に対して支払うものです。

  • 相場:広告費の20〜30%

  • :広告費12万円なら、管理費用は約2万4千〜3万6千円

一部の代理店では、初期費用を設定し、その後は広告費の10〜20%を運用費用とするプランもあります。料金体系は代理店によって差があるため、契約前にしっかり確認することが重要です。
※費用は全て税抜きです

3. 初期費用・最低出稿金額

代理店によっては、初期費用が数万円〜十数万円かかる場合があります。また、毎月の最低広告費を「10万円以上」や「20万円以上」と設定しているケースもあります。小規模な採用を考えている企業は、この条件が自社に合うかどうかを必ず確認しましょう。

4. 特殊なケース(交渉余地あり)

中には、広告費が200万円以上の大口案件では「運用管理費ゼロ」といった条件を提示する代理店もあります。こうした条件は表向きの料金プランには記載されていないことが多いため、交渉次第で費用を抑えられる可能性があります。

自社の予算」と「採用目標」に見合ったプランを選ぶこと

Indeedの運用代行費用は、

  • クリック課金の広告費(12万〜100万円以上が一般的)

  • 運用管理費用(広告費の20〜30%)
    を基本として構成されます。

代理店ごとに料金体系やサービス範囲は異なるため、複数社を比較し、 「自社の予算」と「採用目標」に見合ったプランを選ぶこと が何より重要です。場合によっては交渉することで条件を有利にできるケースもあるため、相場を理解したうえで柔軟に対応していくことをおすすめします。

まとめ:Indeed代理店選びで失敗しないための3つのポイント

2025年の採用市場において、Indeedは欠かせない存在となりました。求人掲載のルールは厳しくなり、クリック単価や応募単価も上昇している今、代理店の選び方が採用成功を左右します。

失敗しないために押さえておきたいのは、次の3つのポイントです。

  1. 掲載条件を満たす正しい求人作成ができるか
    Indeedのポリシーに従った原稿作成・修正をしっかりサポートしてくれる代理店を選ぶことが重要です。違反掲載はアカウント停止につながるリスクがあり、長期的な採用活動に大きな影響を与えます。

  2. 求人作成や運用サポートの範囲と費用バランスを確認すること
    少額予算では手厚いサポートを期待しにくい一方、広告費が増えれば代理店の関与も深くなります。相場としては、広告費の20〜30%程度が運用管理費用とされており、例えば広告費12万円なら2〜3万円程度が妥当です。逆に「少額で大量の求人修正を依頼する」「高額を払っているのにサポートが薄い」といったアンバランスは失敗の原因になります。広告費と運用費の相場感を理解し、自社に合ったサポートレベルを見極めましょう。

  3. プラスアルファのサービスがあるかどうか
    ATS(採用管理システム)や求人サイト構築、採用支援コンサルティングなど、Indeed広告に加えて採用全体を支援できるサービスを持つ代理店は、長期的に信頼できるパートナーになりやすいです。

また、費用については「広告費+運用管理費」の相場を理解したうえで複数社を比較し、場合によっては交渉する姿勢も大切です。代理店ごとに得意分野やサポート内容は異なるため、 自社の採用規模・予算・課題に合った代理店を選ぶこと がIndeed活用成功への近道となります。

 

 

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求人サイト制作で失敗しないために知っておきたいこと