求人LPの作り方|長いLPとステップ型LPの違い・費用・登録率を高める方法

求人LPの作り方|長いLPとステップ型LPの違い・費用・登録率を高める方法
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人材紹介会社や派遣会社がWeb広告を使って求職者を集める場合、広告のクリック率だけでなく、広告をクリックした後に表示される求人LP(ランディングページ)の品質が成果を大きく左右します。

どれだけ広告のターゲット設定が正しくても、求人LPを見た求職者が「自分向けのサービスか分からない」「登録後に何をされるのか不安」「入力項目が多くて面倒」と感じれば、登録や応募にはつながりません。

求人LPには、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 情報を順番に読ませ、理解・共感・納得を作る長い求人LP
  • スマートフォンで希望条件を選択し、短時間で登録を完了させるステップ型求人LP

どちらが優れているという話ではありません。求職者の転職意欲、広告の種類、紹介する職種、サービスの知名度、登録後の対応体制によって、適切な形は変わります。

この記事では、EC事業、人材紹介、人材派遣、求人メディア、求人サイト制作、Webマーケティング、Indeed広告運用を約20年間経験してきた立場から、求人LPの種類、メリット・デメリット、制作費用、具体的なUX設計、効果測定の方法まで詳しく解説します。

この記事の要約|求人LPで重要なポイント

記事の要約|求人LPで重要なポイント

求人LPで成果を出すには、ページをきれいに作ることよりも、求職者の状況に合った情報と登録導線を設計することが重要です。

  • 長い求人LPは、サービスを比較検討し、納得してから相談したい求職者に向いている
  • 短いステップ型求人LPは、スマートフォンから短時間で登録したい求職者に向いている
  • ステップ型では、1画面1質問、タップ選択、郵便番号による住所自動補完などが重要
  • 登録項目を減らしすぎると、登録後に連絡がつかない人や対象外の人が増える場合がある
  • 求人LPは登録率だけでなく、面談率、求人紹介率、応募率、採用率まで確認する
  • 広告だけに依存せず、求人サイト、コラム、SNS、LINEなどと組み合わせて運用する
  • SEO・AIO・GEO・LLMOでは、結論、具体例、比較表、実務経験、運営者情報を明確にする
比較項目長い求人LP短いステップ型求人LP
主な目的理解・共感・納得を作る入力負担を減らして登録を促す
向いている求職者比較検討してから行動したい人スマホで短時間に登録したい人
重要な要素文章、事例、信頼性、具体的な求人情報ファーストビュー、タップ操作、EFO、表示速度
主な流入検索広告、SNS、記事、指名検索検索広告、SNS広告、ディスプレイ広告
注意点情報が多すぎると読まれない説明不足だと登録後のミスマッチが増える

求人LPとは?求人サイト・採用サイトとの違い

求人LPとは?求人サイト・採用サイトとの違い

求人LPとは、求職者に特定の行動を取ってもらうことを目的として作られた、原則1ページ完結型のWebページです。

ここでいう行動とは、求人への応募だけではありません。人材紹介会社であれば転職相談への登録、派遣会社であれば派遣登録、求人メディアであれば会員登録、企業の採用ページであれば説明会予約やカジュアル面談なども含まれます。

求人LP、求人サイト、採用サイトは似ているように見えますが、役割が異なります。

種類主な役割特徴
求人LP登録・応募など一つの行動を促す1ページで訴求からフォームまで完結する
求人サイト複数の求人を検索・比較してもらう求人データベース、検索、応募、会員管理などを備える
採用サイト企業への理解や志望度を高める会社紹介、社員紹介、仕事内容、制度、求人情報などを掲載する
求人詳細ページ特定の仕事について応募を促す仕事内容、給与、勤務地、条件などを具体的に表示する

求人LPは、求人サイトよりも目的が絞られています。ページ内のリンクを必要以上に増やさず、求職者に伝えるメッセージと次の行動を一本化できる点が特徴です。

一方で、求人LPだけでは多数の求人を検索したり、登録済み求職者へ新着求人を案内したりすることは難しくなります。そのため、人材ビジネスを長期的に運営する場合は、求人LPと求人サイトを競合させるのではなく、それぞれの役割を分けて併用することが大切です。

求人LPには「長い説得型」と「短いステップ型」がある

求人LPには「長い説得型」と「短いステップ型」がある

求人LPは、情報を読ませる長い説得型と、条件選択から登録へ進ませる短いステップ型に大別できます。

ただし、実際の運用では両方の特徴を組み合わせることもあります。ファーストビュー直下に短い登録フォームを置き、その下に詳しい説明を掲載する構成や、長い説明を読んだ後にステップフォームへ進む構成もあります。

長い求人LPとは?

長い求人LPとは?

長い求人LPとは、求職者の悩みを提示し、サービスの特徴、利用するメリット、実績、利用者の声、登録後の流れなどを順番に説明して、納得したうえで登録してもらうページです。

一般的には、次のような流れで構成します。

  1. 求職者の目を止めるキャッチコピー
  2. 求職者が抱えている悩みや不安
  3. その悩みが起きている背景
  4. サービスが提供できる解決策
  5. 他社との違いや選ばれる理由
  6. 具体的な求人や支援事例
  7. 利用者の声
  8. 登録後の流れ
  9. よくある質問
  10. 登録フォームまたは相談ボタン

長い求人LPは、ページそのものが営業担当者の役割を果たします。ただし、長ければ成果が出るわけではありません。求職者が知りたい情報と関係のない会社説明、自社の自慢、抽象的な理念を長く並べても、途中で離脱されます。

求職者が知りたいのは、「自分に紹介できる求人があるのか」「どの地域や職種に強いのか」「登録したら何をされるのか」「無理に転職を勧められないか」「個人情報はどのように扱われるのか」といった具体的な情報です。

したがって、長い求人LPでは、文章量を増やすことよりも、求職者の疑問に回答する順番を設計することが重要になります。

短いステップ型求人LPとは?

短いステップ型求人LPとは?

短いステップ型求人LPとは、スマートフォンでの操作に特化し、希望職種、勤務地、転職時期などを順番にタップしてもらい、最後に連絡先を入力してもらう登録ページです。

医療、介護、保育、建設、製造、ドライバーなど、職種や保有資格によって求人を絞り込みやすい人材紹介サービスで多く見られます。

以前は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、職歴、希望条件などを1画面に並べたフォームが一般的でした。しかし、スマートフォンでは画面が小さく、入力項目が多く見えるだけで心理的な負担が大きくなります。

そこでステップ型では、質問を複数の画面に分けます。

  1. 保有資格を選択
  2. 希望する働き方を選択
  3. 希望勤務地を選択
  4. 転職希望時期を選択
  5. 氏名、電話番号などを入力
  6. 個人情報の取扱いに同意して送信

求職者が最初から氏名や電話番号を入力する必要がなく、自分の希望条件を選ぶところから始められるため、登録への心理的な抵抗を下げやすくなります。

ただし、「途中まで入力したのだから最後まで入力させよう」という運営側の都合だけで設計してはいけません。大切なのは、求職者に登録の目的、個人情報を入力する理由、登録後の連絡方法をきちんと説明し、不安を減らすことです。

長い求人LPが向いているケース

長い求人LPが向いているケース

長い求人LPは、サービスへの理解や信頼を作らなければ登録につながりにくい商材に向いています。

  • 知名度の低い人材紹介サービス
  • 管理職、専門職、ハイクラス人材の紹介
  • 転職を急いでいない潜在層の集客
  • 地方移住、住み込み、社宅付き求人など説明項目が多いサービス
  • 他社との違いを詳しく伝える必要があるサービス
  • 紹介手数料や支援内容について法人側へ説明するLP
  • 広告だけでなく、SEO記事やSNSからも流入させたい場合

たとえば、社宅付きの製造求人を紹介するLPであれば、「寮があります」という一言だけでは不十分です。家賃、初期費用、家具・家電、赴任交通費、給与日前の生活支援、勤務開始までの期間、周辺環境などを具体的に説明したほうが、求職者は安心して登録できます。

専門職の人材紹介であれば、保有求人の種類、非公開求人の有無、担当者の専門性、求人紹介までの流れ、在職中でも利用できるかといった情報が必要です。

短いステップ型求人LPが向いているケース

短いステップ型求人LPが向いているケース

短いステップ型求人LPは、広告から流入した求職者に短時間で行動してもらいたい場合に向いています。

  • スマートフォンからのアクセスが大半を占める
  • Google広告、Yahoo!広告、SNS広告から誘導する
  • 職種、資格、勤務地などで求職者を分類しやすい
  • 登録後すぐに電話やSMSで対応できる
  • サービス内容を短い言葉で説明できる
  • 求職者の転職意欲が比較的高い
  • 登録項目を必要最小限に整理できる

ただし、ステップ型フォームは登録数を増やしやすい反面、登録の意味を十分に理解しないまま送信する人が増えることがあります。

「求人情報だけ見られると思った」「電話がかかってくるとは思わなかった」「人材紹介会社への登録だと分からなかった」という状態では、登録数が増えても面談や求人紹介には進みません。

そのため、短いLPでも、ファーストビューや送信ボタンの近くに次の情報を明示する必要があります。

  • 人材紹介サービスへの登録であること
  • 登録後に担当者から連絡すること
  • 連絡方法とおおよその時間帯
  • サービスが無料であること
  • 希望条件によっては求人を紹介できない場合があること
  • 個人情報の利用目的

求人LPを制作する7つのメリット

求人LPを制作する7つのメリット

求人LPには、目的を一本化し、広告ごとに訴求を変えながら効果測定しやすいというメリットがあります。

1.求人サイトより制作範囲を絞りやすい

求人サイトには、求人検索、求人詳細、応募フォーム、法人情報、会員管理、応募者管理、求人登録など、複数の機能とページが必要です。

求人LPは原則1ページであるため、必要な機能と情報を絞りやすく、求人サイトを新規構築するよりも初期費用を抑えられる場合があります。

ただし、ステップフォーム、応募者データベース、LINE連携、CRM連携、自動返信、広告計測などを実装すると、単純な1ページのWeb制作ではなくシステム開発になります。「1ページだから必ず安い」とは限りません。

2.広告や求職者層ごとに内容を変えられる

介護職、看護師、保育士、製造、ドライバーなど、対象職種によって求職者の悩みは異なります。年代、地域、雇用形態、保有資格によっても訴求内容は変わります。

求人LPであれば、「介護職向け」「夜勤なしを希望する看護師向け」「未経験から始めたい製造職向け」のように、広告の内容とページの内容を合わせやすくなります。

広告では「寮費無料の製造求人」と表示しているのに、遷移先のLPで一般的な派遣会社の説明しかしていなければ、求職者は自分が見たいページではないと判断します。広告文とLPのファーストビューを一致させることは、基本的ですが非常に重要です。

3.デザインの自由度が高い

データベース型の求人サイトは、多数の求人ページで統一されたデザインを使用する必要があります。一方、求人LPは特定の職種やキャンペーンに合わせて、デザイン、写真、イラスト、文字の大きさ、CTAの位置などを比較的自由に設計できます。

ただし、自由度が高いからといって、派手にすればよいわけではありません。文字が読みにくい、ボタンがどこにあるか分からない、写真の意味が伝わらないデザインでは成果につながりません。

4.求職者に伝えるメッセージを絞れる

求人サイトでは、多数の求人と情報が並ぶため、求職者は自由にページを移動できます。これは求人を比較するときには便利ですが、一つのサービスについて理解してもらう場合には、情報が分散することがあります。

求人LPでは、「どのような人に」「どのような求人や支援を提供し」「登録後に何が起きるのか」を順番に伝えられます。

5.不要なページ移動を減らせる

求人LPは、サービス説明から登録フォームまでを1ページ内に配置できます。求職者が登録場所を探して複数のページを移動する必要がないため、導線を単純にできます。

ただし、ページを1つにすれば必ず離脱が減るわけではありません。表示速度が遅い、説明が長すぎる、スマートフォンで文字が小さい、CTAが分かりにくい場合は離脱します。

6.効果測定とA/Bテストを行いやすい

求人LPは、流入先とコンバージョン地点を限定しやすいため、改善箇所を比較的特定しやすくなります。

  • ファーストビューのキャッチコピー
  • メイン画像
  • 登録ボタンの文言
  • フォームの項目数
  • 質問の順番
  • 利用者の声の位置
  • 求人例の見せ方

一度にすべてを変更すると、どの変更が成果に影響したのか分かりません。アクセス数が確保できる場合は、仮説を立て、一つずつ変更して比較します。

7.修正対象を限定しやすい

求人LPはページ数が少ないため、求人サイト全体を改修する場合より、文章やデザインの変更範囲を限定しやすくなります。

広告のCPAが高騰した場合にも、広告側の調整だけでなく、LPの訴求、フォーム、登録後の対応を分けて検証できます。

求人LPのデメリットと注意点

求人LPのデメリットと注意点

求人LPは短期的な求職者獲得に向いていますが、求人検索、継続的なSEO集客、登録者の掘り起こしには限界があります。

SEOだけで継続的に集客するのは難しい

求人LPは、特定の目的に内容を絞るため、一般的な求人サイトよりページ数と検索対象となる情報が少なくなります。

1ページだけでも検索結果に表示される可能性はありますが、「東京都 介護職 求人」「大阪 看護師 転職」など、多数の地域・職種の検索キーワードを1枚のLPですべて狙うのは現実的ではありません。

継続的なSEO集客を考えるなら、求人LPとは別に、求人詳細ページ、職種別ページ、地域別ページ、転職ノウハウの記事などを整備する必要があります。

広告費が継続的に必要になる

求人LPは、Google広告、Yahoo!広告、SNS広告、ディスプレイ広告、アフィリエイトなどから流入させるケースが中心です。

広告を停止すると流入も減りやすいため、広告費を払い続けなければ求職者を獲得できない構造になりやすい点に注意が必要です。

広告費が高騰したときに備え、SEO記事、求人サイト、SNS、LINE、既存登録者への求人案内、紹介など、複数の集客経路を持つことが重要です。

多数の求人を比較する用途には向かない

求職者が最終的に求めているのは、抽象的な転職支援の説明だけではなく、自分に合う具体的な求人情報です。

求人LPに数件の求人例を掲載することはできますが、数百件、数千件の求人から勤務地、職種、給与、雇用形態などを絞り込む用途には、データベース型の求人サイトが適しています。

登録済み求職者の掘り起こしには使いにくい

一度登録した求職者が、同じ人材紹介サービスのLPに再登録することは多くありません。

登録済み求職者へ継続的に接点を持つには、新着求人、希望条件に合う求人、転職ノウハウ、メール、SMS、LINEなどを活用する必要があります。

求人LPは新規登録の入口、求人サイトやCRMは登録後の関係構築と役割を分けると運用しやすくなります。

登録数だけが増え、売上につながらない場合がある

入力項目を減らし、登録ボタンを目立たせれば、表面的な登録率が上がることがあります。しかし、対象職種ではない人、転職意欲が低い人、電話に出ない人、勤務地が合わない人まで増えると、担当者の負担が大きくなります。

人材紹介会社にとって本当に重要なのは、登録数ではなく、面談、求人紹介、応募、採用、売上までつながる登録を増やすことです。

短いステップ型求人LPで離脱を減らすUX設計

短いステップ型求人LPで離脱を減らすUX設計

ステップ型求人LPでは、キーボード入力を減らし、求職者が迷わずタップできる設計にすることが重要です。

1画面につき質問は原則1つにする

スマートフォンの小さな画面に、資格、勤務地、雇用形態、転職時期、氏名、電話番号をすべて表示すると、入力前から面倒に感じられます。

質問を1画面に1つずつ表示し、選択したら次へ進む設計にすると、求職者は今回答すべき内容に集中できます。

チェックボックスより大きなタップボタンを使う

小さなチェックボックスは、スマートフォンでは押しにくくなります。選択肢全体をボタンにし、「正社員」「パート」「派遣」などを指で押しやすい大きさにします。

選択後に色やチェックマークが変わるなど、何を選んだかが視覚的に分かる状態も必要です。

郵便番号から住所を自動補完する

住所を取得する必要がある場合は、郵便番号を入力するだけで都道府県、市区町村、町名の一部を自動補完するEFOを導入します。

都道府県、市区町村、町名をすべてキーボードで入力させるよりも負担を減らせます。ただし、求人紹介の段階で詳しい住所が不要なら、最初の登録では都道府県や市区町村だけにする方法もあります。

入力内容に合ったキーボードを表示する

電話番号には数字キーボード、メールアドレスにはメール入力に適したキーボードが表示されるよう、入力欄の属性を正しく設定します。

細かな点ですが、スマートフォンではこのような積み重ねが入力のしやすさに影響します。

現在位置と残りの質問数を表示する

「全6問中3問目」「あと2項目」のように進捗を表示すると、求職者は登録完了までの距離を把握できます。

ただし、実際には10項目以上あるのに「簡単3問」と表示するなど、誤解を招く見せ方は避けるべきです。

前の質問へ戻れるようにする

誤った選択をしたときに最初からやり直さなければならないフォームは、大きなストレスになります。「戻る」ボタンを設置し、それまでの入力内容を保持します。

エラーは入力直後に分かりやすく表示する

送信ボタンを押した後に、ページ上部へ「入力内容に誤りがあります」とだけ表示されても、求職者はどこを直せばよいか分かりません。

電話番号の桁数、メールアドレスの形式、必須項目の未入力などは、その項目の近くに具体的に表示します。

登録後の連絡方法を送信前に伝える

「無料登録」というボタンだけでは、登録後に何が起きるのか分かりません。

「登録後、担当者から電話またはSMSでご希望を確認します」「無理に転職を勧めることはありません」など、登録後の流れを送信前に説明します。

長い求人LPの具体的な作り方

長い求人LPの具体的な作り方

長い求人LPは、求職者の悩み、解決策、根拠、行動の順番で構成すると理解されやすくなります。

目的とコンバージョンを決める

最初に、LPで何を獲得するのかを決めます。

  • 求人への応募
  • 転職相談への登録
  • 派遣登録
  • LINEの友だち追加
  • 電話問い合わせ
  • カジュアル面談予約
  • 資料請求

複数の目的を同じ強さで並べると、求職者が迷います。最も重要なコンバージョンを一つ決め、他の行動は補助的に配置します。

ペルソナではなく実際の求職者像を確認する

年齢、性別、職種だけで架空の人物像を作っても、実際の登録者とずれている場合があります。

過去の登録データ、面談記録、電話でよく聞かれる質問、採用に至った人の共通点などを確認し、現実に近い求職者像を作ります。

  • 現在の就業状況
  • 転職を考えた理由
  • 希望する給与や勤務地
  • 転職時期
  • 保有資格と経験
  • 転職サービスへの不安
  • 応募前に確認したいこと
  • 転職活動で困っていること

ファーストビューで対象者とメリットを明示する

ファーストビューでは、誰向けのサービスなのか、何が得られるのか、次に何をすればよいのかを伝えます。

「あなたの未来を応援します」のような抽象的な言葉だけでは、他社との違いが分かりません。

たとえば、「東京都内の介護職求人に特化」「寮費無料の製造求人を紹介」「未経験から始められる配送ドライバー求人」など、対象と提供価値を具体的にします。

求職者の悩みを具体的に示す

求職者が普段使っている言葉で悩みを示します。

  • 求人が多すぎて、自分に合う仕事が分からない
  • 今の職場に知られずに転職活動を進めたい
  • 年齢や経験を理由に断られないか不安
  • 地方から転居する費用を用意できない
  • 資格はあるがブランクが長い
  • 夜勤なしや土日休みの求人を探したい

不安を必要以上にあおるのではなく、「その悩みに対して、どのような支援ができるか」まで続けて説明します。

サービスの強みを具体的な事実で示す

「豊富な求人」「手厚いサポート」「親身な対応」だけでは、どの人材紹介会社にも当てはまります。

次のように具体化します。

  • どの地域と職種に強いのか
  • 公開求人と非公開求人をどの程度扱っているのか
  • 担当者は業界経験を持っているのか
  • 登録から求人紹介までどの程度かかるのか
  • 履歴書や面接への支援は何を行うのか
  • 就業後のフォローはあるのか
  • どのような雇用形態に対応しているのか

数値を掲載する場合は、集計期間、対象、計算方法を確認します。根拠のない満足度や曖昧な実績を作らないことが重要です。

登録後の流れを見える化する

  1. Webフォームから無料登録
  2. 担当者から電話、メールまたはSMSで連絡
  3. 希望条件や経歴を確認
  4. 条件に合う求人を紹介
  5. 応募書類の作成や面接を支援
  6. 内定・入社
  7. 必要に応じて入社後もフォロー

「登録したら営業電話が何度もかかってくるのではないか」という不安を持つ求職者もいます。連絡方法、連絡回数、退会方法なども分かりやすく説明します。

短いステップ型求人LPの具体的な作り方

短いステップ型求人LPの具体的な作り方

ステップ型求人LPでは、取得したい情報をすべて並べるのではなく、登録時に必要な情報と面談時に聞く情報を分けることが重要です。

登録に本当に必要な項目を決める

登録時に必要な情報は、人材紹介会社や職種によって異なります。一般的には次の項目が候補になります。

  • 希望職種
  • 保有資格
  • 希望勤務地
  • 希望する雇用形態
  • 転職希望時期
  • 氏名
  • 電話番号
  • メールアドレス

住所、最終学歴、詳しい職歴、希望給与、家族構成などは、最初の登録で必要かを慎重に判断します。

項目を減らせば登録率が上がる可能性がありますが、担当者が電話で確認する内容は増えます。Web上の負担を減らした結果、社内の電話対応負担が増えすぎないように設計します。

答えやすい質問から始める

最初から電話番号や住所を求めるよりも、希望職種、資格、働き方など、求職者が答えやすい質問から始めます。

ただし、質問数を増やしすぎると、最後の個人情報入力まで到達しません。各質問が求人紹介や担当者の対応に本当に必要かを確認します。

選択肢の言葉を求職者に合わせる

社内で使用している専門用語をそのまま表示すると、求職者が意味を理解できない場合があります。

たとえば「常勤」「非常勤」「紹介予定派遣」などの言葉は、対象者によって理解度が異なります。必要に応じて短い説明を加えます。

フォーム完了後の画面も設計する

登録完了画面には、「登録を受け付けました」だけでなく、次の連絡、連絡元の電話番号、対応時間、事前に準備するものなどを表示します。

登録直後に自動返信メールやSMSを送り、サービス名と連絡予定を改めて伝えることも有効です。

求人LPの制作費用と期間の目安

求人LPの制作費用と期間の目安

求人LPの費用はページ数だけでなく、原稿、デザイン、フォーム、システム連携、効果測定の範囲によって変わります。

一般的な縦長LPであれば、15万円から35万円程度で制作されるケースがあります。一方、オリジナルデザイン、取材、撮影、原稿作成、ステップフォーム、応募者データベース、CRM連携などを含めると、それ以上になることがあります。

制作内容費用に影響する主な要素
テンプレート型LP既存レイアウト、支給原稿、簡易フォーム
オリジナルLP企画、構成、原稿、オリジナルデザイン
ステップ型LP質問分岐、入力保持、EFO、データ送信
広告運用対応LPGA4、GTM、広告タグ、コンバージョン設定
システム連携LPCRM、ATS、LINE、応募者データベース、API連携

制作期間は、内容が決まっている簡易LPなら比較的短期間で進められますが、企画、取材、撮影、システム開発を含む場合は数か月かかることもあります。

見積もりを比較するときは金額だけでなく、次の項目を確認してください。

  • 原稿作成が含まれているか
  • スマートフォン用デザインが含まれているか
  • フォーム制作が含まれているか
  • 自動返信メールを設定できるか
  • GA4や広告タグを設定できるか
  • 公開後の修正費用はいくらか
  • サーバーや保守費用が別途必要か
  • デザインデータを受け取れるか
  • フォームのデータをどこに保存するか

求人LPへ求職者を集める方法

求人LPへ求職者を集める方法

求人LPは作っただけでは見られないため、広告、求人サイト、コラム、SNSなどから流入を作る必要があります。

Google広告・Yahoo!広告

「介護職 転職」「看護師 求人」「工場 寮付き」など、求職者が検索した言葉に応じて広告を表示できます。

検索意図が比較的明確なユーザーを集めやすい一方、競争が激しい職種ではクリック単価が高くなります。広告文とLPの内容を一致させ、登録後の成果まで確認する必要があります。

SNS広告

SNS広告は、まだ具体的な求人を検索していない層へ接触できます。

ただし、SNSを見ている途中に表示される広告であるため、検索広告より転職意欲が低い場合があります。「すぐ応募」だけでなく、「求人を確認する」「希望条件を登録する」など、心理的な負担が低い入口も検討します。

SEO記事やオウンドメディア

転職の悩み、資格、給与、仕事内容、地域情報などの記事から求人LPへ誘導します。

すぐに転職登録をしない人とも接点を作れるため、広告だけに依存しない集客経路になります。記事とLPのテーマが一致していることが重要です。

求人サイトとの併用

求人サイトで具体的な求人を探してもらい、求人詳細から応募してもらう方法と、求人LPで希望条件を登録してもらう方法を併用します。

今すぐ応募したい人と、まず相談したい人では行動が異なります。両方の入口を用意することで、求職者の検討段階に対応できます。

求人LPで確認すべき効果測定の指標

求人LPで確認すべき効果測定の指標

求人LPは登録率とCPAだけでなく、登録後の面談・応募・採用まで測定しなければ正しく評価できません。

指標確認できること
クリック率広告が求職者の関心を引いているか
LP到達数実際にページが表示された人数
フォーム開始率LPを見た人が入力を始めた割合
フォーム完了率入力を始めた人が送信まで進んだ割合
CVRLP訪問者のうち登録・応募した割合
CPA1件の登録・応募を獲得するための広告費
電話接続率登録者と実際に連絡が取れた割合
面談設定率登録者のうち面談予定を設定できた割合
面談実施率実際に面談を行えた割合
求人紹介率条件に合う求人を紹介できた割合
応募率紹介した求人へ応募した割合
採用率登録者または応募者のうち採用された割合

たとえば、従来のフォームからステップ型フォームへ変更し、登録CPAが下がったとしても、電話接続率や面談率が大きく下がれば、最終的な採用単価は悪化している可能性があります。

反対に、登録項目を少し増やしたことでCVRが下がっても、求人紹介率や採用率が上がれば、事業全体としては改善している場合があります。

求人LPの改善は、Web担当者だけで完結させず、求職者へ連絡する担当者、キャリアアドバイザー、営業担当者からも情報を集めて行うことが重要です。

求人LPのAIO・GEO・LLMO対策

求人LPのAIO・GEO・LLMO対策

AI検索に理解されやすい記事やLPを作るには、特別な言い回しよりも、質問に対する結論、具体的な事実、一次経験を分かりやすく構造化することが重要です。

Google検索だけでなく、GoogleのAI Overviews、ChatGPT search、Perplexityなど、検索結果やWeb上の情報をAIが整理して回答する場面が増えています。

そのため、求人LPについて説明する文章では、次のような構造を意識します。

  • 記事の冒頭に結論と要約を置く
  • 各見出しの直後に一文で結論を書く
  • 給与、仕事内容、質問数などを具体化する
  • 抽象的な成功談ではなく、測定指標と条件を書く
  • 運営者や監修者の経歴を明示する
  • よくある質問を一問一答で整理する
  • 掲載日と更新日を明確にする

ただし、AIに引用されることだけを目的に、根拠のない数字や架空の事例を追加してはいけません。

「給与が大幅に上がった」と書くのであれば、可能な範囲で、より具体的に書くようにしましょう。具体的な数値を公開できない場合は、具体的な相談で事例などを入れ求職者にメリットを上げるようにしましょう。

私が求人LPで登録率だけを追わない理由

私が求人LPで登録率だけを追わない理由

私は独立後、EC事業、人材紹介事業、人材派遣事業、求人メディア事業を約20年間行ってきました。

Web制作とマーケティングを得意としていたため、自社で求人サイトを制作して求職者を集め、その経験をもとに、人材紹介会社や派遣会社向けに求人サイトを制作・提供する事業へ発展させました。

また、Indeed広告代理店として求人広告の運用にも関わり、コロナ禍で企業経営が厳しい時期には、人材紹介・派遣部門を別会社化したうえで、M&Aによる売却も経験しました。

この経験から感じるのは、人材ビジネスではWeb上の登録件数だけを増やしても、必ずしも売上にはならないということです。

登録者と連絡が取れなければ面談できません。面談できても、保有求人と希望条件が合わなければ紹介できません。求人を紹介しても応募してもらえなければ、企業へ推薦できません。そして、採用に至らなければ人材紹介会社の売上にはつながりません。

そのため、求人LPを評価するときは、見た目や登録率だけではなく、登録後の業務まで含めて確認する必要があります。

求人LPは求職者を無理に登録させる装置ではありません。求職者が自分に合うサービスかを理解し、不安なく次の行動へ進むための入口です。

求人LP制作でよくある失敗

求人LP制作でよくある失敗

自社の説明ばかりで求人情報がない

創業年数、社員数、企業理念を詳しく書いても、求職者が自分に紹介される求人を想像できなければ登録につながりません。

具体的な求人例、職種、勤務地、給与帯、働き方など、求職者が判断できる情報を掲載します。

ファーストビューが抽象的

「理想の未来へ」「あなたらしい働き方を応援」だけでは、対象職種やサービス内容が分かりません。

誰向けの、何を提供するサービスなのかを具体的に伝えます。

スマートフォンで確認していない

パソコンではきれいに見えても、スマートフォンでは文字が小さい、画像内の文字が読めない、ボタンが押しにくいことがあります。

実際の端末で、表示速度、文字、ボタン、フォーム、エラー表示、完了画面まで確認します。

登録後の対応が遅い

求人LPを改善して登録数が増えても、社内の連絡体制が整っていなければ面談につながりません。

担当者への通知、自動返信、対応時間、不在時の連絡方法、対応履歴の管理まで準備します。

制作後に効果測定をしていない

求人LPは完成して終わりではありません。広告、季節、競合状況、求人内容によって成果は変わります。

GA4、広告管理画面、ヒートマップ、応募者管理データなどを使い、どこで離脱し、どの登録者が採用へ進んでいるかを確認します。

求人LPに関するよくある質問

求人LPは長いほうが成果が出ますか?

長ければ成果が出るわけではありません。サービスへの理解が必要な場合は長いLPが向き、広告から短時間で登録してもらう場合はステップ型が向きます。求職者の検討段階に合わせて選びます。

求人LPと求人サイトはどちらを作るべきですか?

短期的に広告から登録を集めたい場合は求人LP、多数の求人を掲載して継続的に集客したい場合は求人サイトが向いています。人材紹介事業を長期運営するなら、両方を役割分担して使う方法が有効です。

ステップ型フォームは登録率が上がりますか?

入力負担が原因で離脱している場合は、改善する可能性があります。ただし、登録の意味が伝わらない設計では、電話接続率や面談率が下がることがあります。登録後の成果まで比較してください。

住所は登録フォームで取得すべきですか?

求人紹介や派遣登録に必要かによって判断します。最初は都道府県や市区町村だけを取得し、詳しい住所は面談時に確認する方法もあります。取得する場合は郵便番号による自動補完を導入すると入力負担を減らせます。

求人LPに実際の求人を掲載したほうがよいですか?

可能であれば、対象職種、勤務地、給与、勤務時間などが分かる求人例を掲載したほうが、求職者はサービスを具体的に理解できます。ただし、募集が終了した求人を長期間掲載し続けないように管理が必要です。

求人LPはSEOに弱いのでしょうか?

1ページだけで多数の職種・地域キーワードを狙うのは難しいですが、特定のテーマに絞ったページが検索結果に表示される可能性はあります。継続的なSEO集客には、求人詳細、地域別ページ、職種別ページ、コラムなどとの併用が必要です。

AI検索対策として何をすればよいですか?

質問に対する結論を見出し直下に置き、比較表、具体的な手順、数値の根拠、運営者の経験、よくある質問を整理します。AI向けの不自然な文章を作るのではなく、人間が読んでも分かりやすく、根拠を確認できる内容にすることが重要です。

まとめ:求人LPは「登録させるページ」ではなく「安心して次へ進めるページ」

まとめ:求人LPは「登録させるページ」ではなく「安心して次へ進めるページ」

求人LPには、情報を順番に読ませて理解と信頼を作る長い求人LPと、スマートフォンで希望条件を選択して登録する短いステップ型求人LPがあります。

比較検討してから相談したい求職者には長い求人LP、広告から流入し短時間で行動したい求職者にはステップ型求人LPが向いています。

ただし、登録フォームを短くし、登録率だけを上げれば成功するわけではありません。

人材紹介会社や派遣会社では、登録後に連絡が取れるか、希望条件を確認できるか、求人を紹介できるか、応募や採用へ進むかまでが重要です。

求人LPを制作するときは、次の点を確認してください。

  • 対象となる求職者が明確になっているか
  • どのような求人や支援を提供するか具体的に書かれているか
  • 登録後の流れが分かるか
  • スマートフォンで迷わず操作できるか
  • 郵便番号自動補完などで入力負担を減らしているか
  • 登録率だけでなく面談率や採用率まで確認しているか
  • 広告、求人サイト、記事、SNSなどと役割分担できているか

求職者を心理的に追い込んで登録させるのではなく、求職者が必要な情報を理解し、不安を解消したうえで次の行動へ進めるようにする。それが、長期的に成果を生む求人LPの基本です。

見た目のきれいさや一時的な登録率に振り回されず、登録後の面談、求人紹介、応募、採用まで見ながら改善を続けることが、人材ビジネスで本当に成果につながる求人LPを作る近道です。


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監修者

石井英明

株式会社カスタマ 代表取締役社長

2004年創業。いち早く自社制作の求人サイト運用を始め、医療・介護特化の人材紹介事業を成長させてM&A(事業売却)を成功させる。20年以上の採用実務とWebマーケティングの経験を活かし、現在は求人サイト(自社オウンドメディア)で、企業が直接、求職者を獲得できるよう伴走支援している。現在は、人材紹介・派遣会社など“採用のプロ”の求人サイト制作や運用を支援する「プロを支えるプロ」として活躍。

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求人サイト制作で失敗しないために知っておきたいこと