求人サイトの制作に失敗する、やってはいけない事

日本では、建設・運送・飲食・介護・医療など、さまざまな業界で人材不足が深刻化しています。採用の難易度が上がり、コストも増加する中で、店舗の閉鎖や営業時間の短縮を余儀なくされるケースも増えています。さらに、働き方改革の影響により、労働者にかかるコストは一層上昇し、それに伴い「有料職業紹介業」を新たに始める企業も増加しています。

今回の記事では、私がゼロから起業し、人材紹介業を立ち上げ、最終的にM&Aによって事業を売却した経験をもとにお話しします。この記事は2020年2月に執筆したものですが、その後の5年間で日本の人材採用の環境は大きく変化しました。少子高齢化の進行により労働人口の減少が加速し、企業の採用難は一層深刻化しています。さらに、新型コロナウイルスの影響による雇用市場の変動、テレワークの普及、デジタル化の進展などにより、求職者の働き方や企業の採用手法も大きく変わりました。こうした変化の中で、私自身も求職者の集客方法や人材紹介業のサポートに深く関わり、多くの経験を積んできました。そのため、今回の記事では当時の内容を見直し、新たな知見を加えた最新の情報として改訂版をお届けします。

また、私たちは人材紹介業の免許取得後、自社で数多くの求人サイトを制作し、他社のシステムを活用したサイト構築にも携わってきました。その経験をもとに、**「求人サイトの制作において失敗する原因や避けるべきポイント」**について詳しく解説していきます。

求人サイトは、人材紹介業を始めるうえで欠かせない重要なツールです。しかし、適切な設計や運用ができていないと、求職者が集まらなかったり、成果につながらなかったりするケースが少なくありません。そこで今回は、求人サイト制作で陥りがちな失敗の原因と、それを避けるためのポイントについて詳しくお話しします。

「だから」を信じて、よく分からないまま制作を依頼してしまう

求人サイトの制作を依頼する際、多くの人が「上場企業だから」「大手コンサル会社だから」「知り合いに紹介されたから」「自分は素人だから」といった理由で決めてしまいます。これは、求人サイト制作で失敗した方々に「なぜその会社に依頼したのか」と尋ねた際に、特に多かった回答です。

しかし、上場企業だからといって、必ずしも優れた求人サイトを作れるとは限りません。 実際、私が知る限りでも、サイト制作を下請け会社に丸投げし、マージンを取るだけの上場企業は少なくありません。

また、求人サイトの役割は年々変化しています。 コーポレートサイトであれば、企業情報を掲載するだけで目的を果たせますが、求人サイトはそれとは異なります。現在の求人サイトは、Googleしごと検索、Indeed、スタンバイ、求人ボックスなどの求人検索エンジンと連携することが不可欠です。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)を意識し、キントーンやポーターズといった業務システム、コンバージョン率を高めるLP(ランディングページ)との連携など、より複雑な機能が求められています。

さらに、今後はAI技術の活用も視野に入れる必要があります。こうした背景を考慮せず、「きれいなWEBサイトを作れるから」という理由だけで制作会社を選んでしまうと、求職者を十分に集客できないサイトになりかねません。求人サイト制作は、単なるデザインではなく、戦略的な設計が必要なものだと理解しておくことが重要です。

私のクライアントが遭遇した恐ろしい本当の話ですが・・

A株式会社の社長は自社の仕事の未来に不安を感じ、新しいビジネスをやっていかなければと感じていました。
そんな時、会社に派手な講習会のDMが届きました。
簡単に立上げができてみんな儲かっているように書いてあった「介護の人材紹介」。
社長は「確かに介護関係はこれからの高齢化社会のビジネスだ。まして人材関係か、絶対に儲かるじゃないか」と感じ講習会に参加してしまったのです。

これが失敗の始まりでした。
講習会に参加した社長は、研究会に誘われ、通常月額3万だが今なら月額2万でいいとの事で「今、入会しないと損をする」と思い勉強のために入会してしまいました。
そして研究会コンサルタントの人たちと人間関係ができ、「有料人材紹介業」の免許を取ってしまったのです。本当の地獄はここからでした。

やはり免許を取っただけでは何をどのように始めたら良いか分からず、コンサルティングを依頼しました。
コンサルタントに「コンビニのフランチャイズと同じで、1000万近くかかるが元はすぐに取れるし、これからの仕事ですよ」と言われ、言われるがままに300万で求人サイトを作り、月額30万のコンサルティングをお願いし、30万の広告費を使いましたがうまくいきません。

そして彼は気がつきました。このままではダメだと、そして自分がかなり洗脳されていたことに・・・・

結局、救済を求めてネットでいろいろ検索をして信頼できる会社を探し、当社に行き着いたそうです。
これは本当の話で、A社の社長が言っていたのが「上場企業だから」「大手コンサル会社だから」「僕はシロウトだから」でした。やはり、300万を投資するのにしっかり調べず、自身が無知のまま行うのは危険です。

介護有料人材紹介はとても未来のあるビジネスで、成功されている会社も多々あります。
A社の社長の失敗は「始め方」です。やはり新ビジネスは小さく始め大きく育てるが基本です。

求人サイトはもうお終い?

2025年3月末、求人を掲載する企業やこれから求人サイトを制作しようと考えている企業にとって、大きな変化が起こりました。それが Indeedのクローリングサービスの終了 です。

しかし、クローリングサービスが完全に使えなくなるわけではありません。 「Indeedエントリー」という仕組みを活用すれば、引き続きIndeedのクローリングを利用することが可能です。これは、「Feed」と呼ばれるデータ形式を使って求人情報を提供し、Indeedにクローリングしてもらう仕組みです。

今後、求人サイトを運営するうえで、この変化を正しく理解し、適切な対応を取ることが重要 になります。単に求人情報をサイトに掲載するだけでは、Indeedに自動掲載されなくなるため、クローリングに代わる方法を確実に押さえておく必要があります。

Indeedエントリーについて

Indeedのクローリングによる掲載サービスは、2025年3月末で終了が決定しました。これにより、求職者は企業の採用サイトや求人サイトへ遷移することなく、Indeed上で直接応募できる仕組み(Indeedエントリー) へと移行します。

しかし、Indeedエントリーの申請が想定以上に多く寄せられ、Indeed側の対応が追いつかない状況 となっています。そのため、サービスの完全移行は2025年6月末まで延期 されることが決定しました。

新規で申し込みを行っても、適用開始は2025年6月末以降となる可能性が高い ため、導入を検討している企業は、早めに対応を進めることをおすすめします。

この変更により、求人サイトや採用サイトへのアクセス数や応募数が減少する可能性があります。 これまで求職者は、Indeed経由でサイトに訪問し、複数の求人に応募することができました。しかし、今後はIndeed内で応募が完結するため、求人サイトの流入が減ることが予想されます。

求人サイトの対応が必要

この変化に適応するため、求人サイトや採用サイトの改修が必要 になります。特に、広告型の求人サイト(クライアントがID・パスワードで求人管理を行うタイプ) は対応が難しくなります。

  • Indeedエントリーを利用すると、応募者情報はIndeed上で処理されるため、求人サイト内でのやり取りが制限 される
  • 求職者は「Indeedで応募した」と認識し、企業側は「求人サイトで応募された」と認識するため、齟齬が生じやすい

XMLフィードとAPIへ利用

現在、XMLフィードを使ってIndeedと連携、そしてAPIへの利用が必要になります

  • まだXMLフィードを導入していない場合は、まずXMLフィードの設定が必要
  • 既にXMLフィードを利用している場合でも、今後はIndeedエントリー対応のAPIを利用する契約が必要になります

そのため、自社でのシステム開発を進めるか、Indeedエントリー対応の技術を持つ業者に依頼 し、求人サイトを改修する必要があります。サイトの種類(WordPress・Drupal・PHPベースなど)に応じた適切な対応が重要 です。

今後の求人サイト運営には、Indeedエントリーの仕組みを理解し、適切な対応を取ることが不可欠 になります。

求人サイトも「小さく作って大きく育てる」が基本です。

まず、求人サイトは有料人材紹介業にとってとても重要なものです。
その求人サイトを広告を掲載するためだけのツールとして使っていても未来はありません。

求人サイトの費用を無料にしてくれるサービスもあります。
広告費30万程度を使い運用費として30%取られるようなサービスや、コンサルティング(人材紹介業運用相談)30万の中に、求人サイトの制作費・運用費(サーバー代金・システム利用代金)が込みになっているものです。

一見、無料で求人サイトを利用できるかのようなサービスもありますが、絶対にタダではありません。
広告費でガッポリ取られているだけか、別のところで取られています。
そしてお付き合いする業者を変えようと求人サイトの買取りをお願いした時に、大体300万程度の請求をされるのが落ちです。これもまた失敗のもとです。

本来、求人サイトは小さく作って大きく育てるものです。
それを広告を掲載するためだけのツールとして考えてしまうと育たなくなりますし、育てることにより将来、無料で求職者を獲得できるようになります。
発想が逆です。

求人サイトを小さく作って大きく育てるのには別の意味もあります。
新ビジネスはやってみないとわからない事が多々あります。都会で成功したから地方で成功するとも限らないですし、やはりその地にあった変化をしなければいけません。
そして自社・自身の成長によって進む道も変わります。

求人サイトをWordPress(ワードプレス)、Drupalでつくるのは危険

まずは小さく作り、後から大きく育てる」という方針でWordPressやDrupalを使って求人サイトを構築するのは危険です。

なぜなら、求人サイトは成長に伴い頻繁に変更や機能追加が求められるため、WordPressやDrupalのようなCMSを使うと、後々大きな問題に直面する可能性が高いからです。その最大の要因が、定期的に発生するバージョンアップ です。

一見、バージョンアップは単なる更新のように思えますが、アップデートを怠るとセキュリティリスクが高まり、新たなツールの導入も難しくなります。 さらに、バージョンが大きく変わると、既存のシステムと互換性がなくなり、サイトを一から作り直さなければならないケースも少なくありません。

例えば、150万円で制作した求人サイトが、バージョンアップのために300万円の追加費用が発生した という相談も実際にあります。これは制作会社が法外な請求をしているわけではなく、CMSのバージョン変更に伴い、構造自体を大幅に作り直す必要が出ることがある ためです。

WordPress・Drupalの構造的な問題

WordPressやDrupalで求人サイトを作る場合、以下の要素で構成されます。

  • MySQL(データベース)
  • WordPress / Drupal(CMS本体)
  • PHP(プログラミング言語)
  • プラグイン(追加機能)

これらが複雑に連携 して動いているため、ちょっとした変更でバランスが崩れ、バージョンアップが困難になることがあります。場合によっては、今までのデータやサイト資産を引き継げず、ゼロから作り直さなければならない こともあります。

特に求人サイトは長期間運用する前提のシステム であり、頻繁なアップデートや機能追加が必要です。そのため、長期的な運用コストやリスクを考慮し、CMSを選択することが重要 です。

※この点については、2年前に詳しく解説した記事 がありますので、ぜひそちらもご覧ください。

求人サイトの構造がとても大事、UI・UXも

失敗する求人サイトはサイトの構造をあまり深く考えずに作られており、ベストの構造になっていないことがよくあります。
強い求人サイトとダメ3流求人サイトを比較してご説明します。

求人サイトを比較すると

「介護 求人 ○○市」と検索したとき、どこの市区町村で調べても検索結果の上位に出てくる求人サイトを私は「強い求人サイト」と呼んでいます。
そして、検索では出てこず、広告からしか流入が見込めない求人サイトを「3流求人サイト」と呼んでいます。

3流求人サイトは構造がしっかりしていないので何年運用しても検索結果に出てきません。
これが運用期間が短期であれば仕方ないです。しかし、3年・4年運用していて、かつ地域エリア×職種に絞っても出てきません。
それは3流求人サイトは強い求人サイトと見た目が一緒でも構造が違うからです。

せっかく広告を使って訪問者(クリック)を稼いでいても、3流求人サイトは無駄にしてしまい、気づくのは3年・4年後です。
いつまでたっても検索結果の1・2ぺージにでてきません。これでは永遠に広告からしか求職者の登録をとれず、致命的です。

今、私が見るかぎりそんな3流求人サイトが溢れています。そして当の本人たちは気づいていません。残念なことです。
3年・4年たって「やっぱり、大手人材紹介会社は強いな~」で終わってしまい、事実に気づいていないのです。(多分、信じたくないのでしょう)

先ほど紹介したA社の求人サイトも、上場企業が300万で提供しているにも関わらず3流求人サイトの作りだったため、広告からの流入だけが頼りになりました。
このような求人サイトでは求職者の登録単価(CPA)が高くなった時には事業損益バランスが崩れ、事業終了となる危険もあります。
一度、自社の求人サイトの構造を診断するべきです。3年・4年も使い込んでからでは大損です。

しかし、求人サイトを診断してくれるようなサービスはありませんし、作り直した求人サイトがまた同じような3流求人サイトになることもありえます。
この原因は、求人サイトを制作する会社に人材紹介業の経験がないからです。
制作会社には制作技術はありますが人材紹介業の経験がないため、見た目が同じような、ツールが満載な求人サイトを高々と販売しています。
制作価格を高くするためについている役に立たない3大ツールがあります。

役に立たない3大ツール

求人サイトに本当は必要ない3大ツール、それは「求職者とのメッセージツール」「履歴書保存ツール」「スカウトメール」だと思っています。
私は15年間、人材紹介業を行い自社求人サイトを運営してきましたので、過去にこの3大ツールを作って運用したこともありますが、今はこの3大ツールは意味がありません。

「求職者とのメッセージツール」

これはいくつか理由がありますが、今はLINEなどがあり、自社求人サイト内でのメッセージのやり取りは不便です。これは大手の圧倒的な知名度あれば成り立ちますがそこをしっかり理解して大手を参考にしても失敗してしまいます。
まして自社の紹介コンサルが複数になると収拾がつきません。このツールはかなり昔のツールです。

「履歴書保存ツールは本当に必要か?」

大手求人サイトの多くには、求職者がログインして履歴書を保存できる機能 が備わっています。しかし、人材紹介を始めたばかりの求人サイトにこの機能を導入しても、ほとんど意味がありません。

運営側にとっては便利に思えるかもしれませんが、求職者の視点で考えるとデメリットが多い です。

  • 個人情報の登録に抵抗がある(特に無名の求人サイトでは不安を感じやすい)
  • 履歴書を更新するのが面倒(求職者は少しでも手間のかからないサイトを選ぶ)
  • 成約率の低下につながる(そのままの履歴書を企業に送ると通過率が下がる)

特に、人材紹介で成功するためには、求職者の履歴書をそのまま企業に送るのではなく、コンサルタントが内容をチェックし、必要に応じて修正することが重要 です。履歴書を手直しし、手書きで書き直してもらうだけで、成約率が大きく向上するケースもあります。

求職者の登録ハードルを下げることが最優先

現在の求人市場は競争が激しく、求職者の獲得が難しくなっています。その中で重要なのは、できるだけ手間を減らし、求職者が気軽に登録できる仕組みを作ること です。

履歴書保存ツールのように、求職者に不要な手間をかけさせる機能 を導入すると、求職者は面倒に感じ、より簡単に応募できるサイトに流れてしまう 可能性が高まります。

求職者にとって「簡単で使いやすい」ことが最優先。
履歴書保存ツールの導入は、慎重に検討すべきです。

登録を促すかがカギです。絶対に真似をしてはいけないツールです。

「スカウトメールってどう?」

スカウトメールも今はほとんど反応がありません。
過去に登録した人はすでに御社を忘れているので、「スパムメール」扱いされるだけです。
用済みになった人材紹介会社のスカウトメールには何万通送って数件、戻る率です。そしてIndeedがIndeedエントリーだけの対応であればスカウトメールの対象求職者を集めるのは至難になるだけです。
数万人の求職者を登録させるのに果たして何年かかるのでしょうか?

大手求人サイトが持っているツールはたくさんの会員がいるサイトのためのツールで、始めたばかりの中小企業が真似をするのはナンセンスです。
戦い方を変えながら戦っていかなければなりません。

求人サイトとは?求人制作の基礎知識について

求人サイトとは?仕事を探している人、働く人を募集している企業をマッチングさせるWEBサイトを「求人サイト」を意味します。

つまり、仕事を探している求職者の登録・求人(仕事情報)に応募ができるWEBサービスを一般的に求人サイトと呼んでいます。

主に人材紹介業免許・派遣業をこれから取られる方、取得しこれから本格的に始められる方、求人広告の求人配信サービス会社が必要とされているツールになります。

しっかりした求人サイトを持つことにより、求職者・応募者をたくさん集めることができ売上拡大につながり、事業成功が見込まれます。これを失敗するとせっかくの事業もうまくいかず、人材関連事業のキモになります。

失敗しない求人サイトを作ることが「成功の第一歩」で人材紹介・ 派遣業 だけでなく 人材関連事業 についても非常に大事なツールであり、基礎知識を深め、制作会社に依頼することがポイントになります。

求人サイト制作で重要なこと

求人サイトを制作するときにまず自社・自身で制作するか?それとも他社に依頼するか?ほとんどが他社(制作会社)に依頼すると思います。中にはブログ感覚でwordpressとテーマで制作を考えている方もいますがお勧めしません。10年前であればできましたが今はGoogleしごと検索・Indeed・Yahooしごと検索などの調整が必要になるので専門の会社に任せと方が無難です。しかし、依頼した制作会社がどのような形で制作するかは事前に確認することが重要です。

wordpressで制作するか?

これはこのサイトで何度もテーマに上げてますので参考にしてください。

表示スピードの高速化で求職者の囲い込み

表示スピードはGoogle評価でも重要な事ですし求職者も表示が遅いと離脱してしまいます、注意はデモでは早いのですが求人を1000件ぐらいで表示がかなり遅れる仕組みもあります。phpで制作している求人サイトシステムに多く見られます。過去に書いた記事がすごく参考になりますので読んでみてください。

求人サイト内ページが1ページ1テーマになっている?

これは重要であり、ひと昔まではほとんど1ページ1テーマになっていませんでしたが2年前ぐらいから記事で書くようにしたら他の制作会社でも意識して直すようになり、修正されてきています。しかし、今だになっていないサービスも多く、とても残念です。参考になる記事が2つにありますので参考してください。

 

利用料金をしっかり確認しておく

求人サイトのほとんどはシステム利用料金がかかるシステムになっていますが事業希望が大きくなる、もしくは大きくするにはたくさんの求人を掲載をしていかなければなりません。この求人数によって別料金を取られるシステムがあるので今だけでは将来を考えて検討すべきです。また、今後、日本では労働者人口が減る中で人材不足が加速するので求人サイトで応募・登録を取っていくのはすごく困難になるだけです。その時に出てくる状態が職種・エリアでのサイト分けです。大手は総合求人サイトでOKですがこれから始められる方や間もない方は職種を絞るか、職種によりサイト分けるべきです。百貨店が閉鎖・倒産になることに少し似ています。なんでも扱うがやっぱり専門店で相談して買いたいみたいな発想です。そのため最初から制作費や月額利用が高いものは避けるべきです。ただ、では無料がいいのかな?これも失敗します。無料でも使えるのは提供会社にかなりメリットがあり、こちらにはデメリットが多いです。求人サイトではないのですが採用サイトでエンゲージ(エン)さんがよい例です。無料ですけども応募するためにはまず、求職者はエンに登録をしなければならず、エンの顧客になってしまうとあなたのライバル求人がどんどん、求職者に飛んできます。このように無料には「裏」があると考えた方がよいでしょう。

求人サイト制作専門会社の特徴

求人サイトを制作している会社にはいくつかに分類されます。

  • 独自ドメインクラウド型求人サイト
  • サブディレクトリクラウド型求人サイト
  • 独自ドメイン型求人サイト
  • 広告配信受け皿求人サイト

最近増えてきているのはIndeed広告有料配信のための求人サイトです。求人サイトのほとんどは広告(Indeed・Yahoo・求人ボックス・キャリアジェットなど)をつかって集めないと人はあつまりませんが中には求人情報がしっかり書いてある、プレミアムな求人などは広告を使わず集客ができます。

独自ドメインクラウド型求人サイトについて

独自ドメインクラウド型求人サイトとは独自ドメインで一見、別々に見えるサイトが一つのシステムの中で動いている構造です。わかりやす説明すると通販サイトなのですが楽天市場の各店舗のサイトが独自ドメインになっているイメージです。メリットとしては独自ドメインなので個別での成長は見込めます、バグの発見が早く、バグを修正でシステム使っている求人サイトが一斉になおります。

デメリットは逆にそのシステムを使っている一部のユーザーが悪さをしたり、アクセスに異常があったときにすべてユーザーに影響を起こすことです。ですから利用料の他に求人数によって別料金を設定されているところも多く、将来、求人数が増えた時に月額の負担が高くなりかなり割高の維持費になります。

サブディレクトリクラウド型求人サイト

サブディレクトリクラウド型求人サイトとは上記の「独自ドメインクラウド型求人サイト」が独自ドメインではパワーが独自ドメインに残っていくがサブディレクトリでは元のドメインに残り、せっかく広告をつけたりしても得をするのは運営会社、求人サイトとしてはあまりお勧めをしない仕組み。ただ、使用料金が安いものがあるのでそこはメリットになる。

独自ドメイン型求人サイト

独自ドメイン型求人サイトとは独自ドメインで個別に独立されている求人サイトです。これも大きく分けて2つあり、自身がサーバーを借りて制作というかあるシステムをインストールしてデザインや設定を行うタイプと制作会社がサーバーの設定からデザインも作ってくれるタイプがあります。

制作会社のサーバーを使いデザインをやってくれる会社が一番安定しており、使い勝手、責任の所在がしっかりしているのでベストです。

自身でインストールするタイプは知識が必要になるし少し敷居が高くなる。何かあった時の対応もサーバーの問題などと言われることが多々あります。このタイプを以前も利用したことがありますが結局、設定も独自の癖がありお願いすることになったが求人を2000ぐらいを入れたら動作が遅くなり、使え物になりませんでした。サーバーの問題だとか言われ、独自で別業者にキャッシュを利用してアクセスを少なくする仕組みをつけたりしてかなり高くつき、最終的には使えなくなり、破棄をしました。

広告配信受け皿求人サイト

広告配信用の求人サイトを利用する方も増えています。多くはIndeedの代理店がIndeedの広告を使ってもらうために無料で提供するサービスです。これはおすすめできません。理由は?

広告を適正に利用する概念が代理店にない

いわゆる広告費の手数料で稼いでいるのでたくさんの広告を使わせようと代理店も動いているので無駄なクリックが増える。

IndeedCPA(登録・応募単価)が変わる

Indeedの掲載仕様の変更やIndeedの利用する企業数によりCPAが変わってきます。求人サイトはIndeedのためだけでなく、最終的にはSEOによる無料(オーガニック)を獲得していくことを目標にして状況により、Yahooしごと検索や求人ボックス。Googleしごと検索などを使えるような求人サイトでなければいけません。広告費の手数料になると一番利益になる広告をお勧めされることになりますし、買取りを希望した時に多額な価格を要求されることもよくあります。

構造がしっかりしていない格安求人サイトが多い

無料で提供される求人サイトなので中の構造がダメダメが多くみられます。広告の手数料で回収することが可能でも、もしあまり広告を使ってもらえなかった時のことを考えた時にそんなに高い求人サイトは提供してもらえない。

このような自身が制作を依頼する求人サイトがどこに分類されるのか理解しておき、自社の計画にあっているのかを考え発注することがとても重要なことで求人サイト制作で失敗しないコツです。

まとめ

安易に高額(150万~300万)の求人サイトを作らないようにしましょう。高いからたくさん求職者が集まるというわけではありません。
まずは安い、構造がしっかりした求人サイトを作り、経験を増やしてからバージョンアップしていきましょう。
勧められるがままに導入してはいけません。
もし導入してしまった場合は、ネットで「求人サイト 制作」などのキーワードで検索をして、しっかり情報を収集しながら解決策を考えていくとよいでしょう。

ナレッジルーム採用WEBマーケ コンサルタント 石井

 

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