静的URLと動的URL人材求人サイトのSEOはどちらがいい?

URLには静的URL(スタティックURL)と動的URL(ダイナミックURL)の2種類があります。人材求人サイトを制作する上でURLは非常に重要です。

非常に重要なものですが、パッケージソフトや制作会社が作ったサイトはこの重要なURLについて何も考えられていないものが多く存在します。

そして制作を依頼する企業が理解していないとURLだけでなく、「検索結果1ページ仕様」になっているページをまだ見ます。この記事は2018年に作成し2022年4月に更新をしましたがたくさんの方々に見られました。最近はその影響もあり、色んな求人サイトの検索結果が「静的URL」になってきています。そしてSEOで順位を上げるには検索結果を「静的URL」にしてGoogleからたくさんのインデックスをもらい、ロングテールでアクセスを上げる事です。これが最終的にSEO対策になってきます。

何も知らずに失敗しないように、URLの考え方についてご説明します。

静的URLと動的URL

静的と動的のイメージ

まず、URLには二つの表記方法があります。どちらが人材求人サイトのURLを作る上でSEO効果があるかということの前に、静的URLと動的URLの違いについて説明します。

1、静的URLとは

URLにパラメーター(?や&)が含まれていないURLのことを言います。

例えば

http://www.example.com/
http://www.example.com/tokyo/
http://www.example.com/job/1001

このようなURLは静的URLです。

2、動的URLとは

URLにパラメーターを含むURLのことを言います。

例えば

http://www.example.com/search?pid=1
http://www.example.com/job?id=1001

このようなURLは動的URLです。

しかし、実際はこんな単純なURLではなく、実際には下記のような複雑なものが多くなります。

http://www.example.com/search?categories=1031&employments=1025&characteristics=1092&services=1046&qualifications=1068&qualifications=1064&qualifications=1071&prefecture=13&cities=13104&railways=&stations=

ごちゃごちゃしていてわかりにくいですね。

静的URLと動的URLどちらが良いか?

静的と動的を天秤にかける

人材求人サイトを運営するにあたって、動的なURLと静的なURLとでどちらが良いかということですが、私の考えとしては静的なURLの方が良いと思っています。

Googleは、静的URLでも動的URLでもSEO効果上は変わらないと言っていますし、むしろ動的なURLでも良いとも言っています。

しかし、その一方でSearch Consoleのヘルプではシンプルで分かりやすいURLにするべきとも言っています。また、複数のパラメーターや複雑なURLの場合にクローラーが正常な動作が出来ない場合があるとも言っています。

クローラーが正常に動作しない場合、インデックスされるまでに時間がかかったり、1回あたりのクロールするページ数が減ったりするので結果的にマイナスになります。

そして、ページの重複も生まれやすくなります。

動的URLの場合、以下のようなどちらのURLでも同じページが表示されます。

http://www.example.com/search?pid=1&cid=1
http://www.example.com/search?cid=1&pid=1
(pidとcidの位置が入れ替わっただけです。)

しかし、GoogleはこのURLを同一とはみなしません。別々のURLとしてしまいます。

別々のURLということは結果として重複コンテンツ(同じ内容が書かれている別々のページ)が増えます。

重複コンテンツは本来評価されるべきページが評価されなかったり、評価が分散したりし、最悪の場合ペナルティとなります。

なお、静的URLと静的ページ、動的URLと動的ページは別物です。静的ページは実際に内容が書かれたファイルが存在するページで、動的ページはプログラムで表示しているページを言います。最近のWEBサイトは静的URLでも、プログラムを使用した動的ページになっている場合が多いです。

弊社の制作サイトも、静的URLと動的ページの組み合わせです。

3、静的URLで気を付ける事

検索結果を静的URLでタイトルやディスクリプションを1ページ1テーマにしていくことでたくさんの効果を得られます。しかし、気を付けることがあります。これはシステム化にすると必ず、起きる問題です。それは求人データが少ない時にいろんな角度で検索すると対象の求人が「0」や同じものになる時です。これは中身が同じでタイトルとディスクリプションが同じになるので「1ページ1テーマ」から考えるとグレーになります。「0」の時にしっかり、「○○市の△△△の求人情報はありません」と表示するなどの対策が必要になります。

URLの命名規則

URLはWEBサイトの住所

ここまでは静的URLと動的URLのどちらが良いかを説明してきましたが、単に?id=1のような形式でなければ良いというものではありません。

URLはWEBサイトの住所です。住所ですから分かりやすくなければいけません。

東京都なら「tokyo」、新宿区なら「shinjyukuku」というようにします。東京のID番号が13だから「013」ではわかりにくいURLです。

また、同一の職種や雇用形態を集めたページを作るときのURLも分かりやすいものにしましょう。

ドライバーの求人を集めたページなら「driver」、プログラマーの求人を集めたページなら「programmer」とするべきです。

これなら以下のURLがなんのページなのかすぐにわかりますよね?

http://www.example.com/tokyo/shinjyukuku/driver
答え:東京都新宿区のドライバーの求人

まとめ

URLは残念ながら動的でも静的でもSEO対策でいえば直接順位を変動させる要因にはなりません。しかし、重複コンテンツやクロールの遅延など間接的な要因によって評価を下げる可能性があります

制作会社が作ったサイトやパッケージソフトでも、Googleの動的URLでも静的URLでも変わらないという表面的な言葉や、工数を減らすためだけに動的URLのままのサイトがよくあります。そのようなURLのサイトはあまり上位で見かけることはありません。

確かにURLを静的化するのは手間がかかりますが、評価を下げる可能性があるので人材求人サイトでは是非行っておきたい施策です。

ナレッジルーム採用WEBマーケコンサルタント 石井

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