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株式会社リーディングマークが実施した「採用コストの上昇に関する実態調査」によると、新卒・中途採用を行う企業の 約7割 が「採用コストが増加している」と実感していることが明らかになりました。特に「人材紹介費の上昇」(68.3%)や「採用広告費の高騰」(58.5%)が主な要因となっており、採用活動の負担が年々大きくなっています。
採用コスト増加の背景
- 「人材紹介費の上昇」(68.3%)
- 「採用広告費の高騰」(58.5%)
- 「採用イベント関連費用の増加」(41.5%)
- 「採用担当者の人件費増加」(39.0%)
- 「内定者フォロー施策の強化」(37.8%)
この調査では、新卒・中途採用ともにコストが上昇していることが確認されており、企業は採用活動のコストパフォーマンスを見直す必要に迫られています。
採用活動の現状と新たな課題
新卒・中途ともに7割が「採用コスト増加」を実感
- ・過去5~10年間で「非常に増加した」または「やや増加した」と回答した割合が 新卒で69.4%、中途で68.4% にのぼる。
採用コストの内訳
- 「人材紹介会社への支払い」(25.9%)
- 「採用広告費」(24.1%)
- 「選考関連費用」(10.2%)
- 「採用イベント関連費」(9.3%)
- 「採用担当者の人件費」(6.5%)
既存社員の離職防止・活躍促進の方が効果的
採用コストの増加を実感している企業の 81.7% が、「新規採用よりも既存社員の離職防止や活躍促進に投資する方がコストパフォーマンスが高い」と回答。
- 「採用コストを削減できるから」(58.2%)
- 「経験やスキルの蓄積により業務の生産性を高められるから」(52.2%)
- 「教育コストを削減できるから」(44.8%)
採用戦略の見直しが急務
この調査結果からも分かるように、従来の採用手法ではコスト負担が増大し続ける一方 であり、企業は新たな方法を模索する必要があります。具体的には以下のような戦略が求められます。
1.デジタルリクルーティングの強化
採用管理システム(ATS)やAIを活用し、採用業務の自動化・効率化を推進。
2.ダイレクトソーシングの活用
人材紹介会社を介さず、自社で人材を獲得する仕組みを構築し、コスト削減を図る。
3.社員の定着率向上施策
既存社員のエンゲージメント向上を目的とした施策 に投資し、離職を防ぐ。
企業文化の見直しや福利厚生の充実、リスキリング支援などを強化。
4.ハイブリッド採用戦略
オンラインとオフラインの採用手法を組み合わせ、採用活動のコストを最適化。
コメント
採用コストが年々増加し、人材確保が企業にとって 「コスト負担の大きい課題」 となりつつあります。特に 人材紹介費の上昇や広告費の高騰 により、従来の採用手法では持続的な人材確保が難しくなっています。
この調査では、 「新規採用よりも、既存社員の離職防止・活躍促進に投資した方がコストパフォーマンスが高い」 という意見が多数を占めていました。確かに、新しい人材を採用するよりも、すでに自社にいる社員を大切にし、定着率を向上させることが結果的にコスト削減につながる 可能性は高いでしょう。
また、採用コストが高騰し続ける中で 「従来のやり方に固執するのではなく、新たな採用手法や戦略をスピーディーに導入していくことが不可欠」 になってきています。採用市場は日々変化しており、企業は 採用手法のDX化や社員のリテンション強化 など、新しいアプローチを積極的に取り入れる必要があります。
「採用コストが高騰しているから仕方ない」ではなく、企業としてどのように最適な採用手法を確立していくか、スピード感をもって検討する時代に入っている のです。今後、採用戦略の転換を図る企業が生き残り、競争優位性を確立できるかどうかが問われる局面になっているといえるでしょう。
株式会社リーディングマーク /同社プレスリリースより転載 2月19日発表 PRタイムズ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000250.000008701.html