Indeedの代理店を選ぶ際、価格やサービス内容をしっかり比較することが成功のカギです。本記事では、2018年に掲載した内容をリライトし、2024年の最新動向を踏まえて、代理店選びで重要なポイントを解説します。
実は、Indeedを提供するリクルート社から2024年に大きな発表があり、求人広告業界にはいくつかの大きな変化が生じています。その主な内容は以下の通りです:
- リクルート系求人メディアの変化
タウンワークやとらばーゆ、リクナビNEXT、はたらいくといったリクルート系求人メディアが、フリーペーパーの廃刊を含め大幅に形態を変更。現在ではIndeed上での掲載が主流となり、直接の広告受付が終了しました。 - 代理店の増加
リクルート系の求人メディアを取り扱っていた代理店が新たにIndeed代理店となったことで、代理店の数が大幅に増加。これにより、利用者が選べる代理店の幅も広がりました。
こうした変化に伴い、企業の利用傾向にも違いが見られるようになっています。例えば、リクルート系求人メディアを利用してきた企業はリクルート系のIndeed代理店を活用することが多く、人材ビジネスなど求人数が多い業界では従来からの代理店を選ぶケースが増えています。また、代理店を利用する際には広告費に対して0~20%程度のコンサルティングフィーがかかることが一般的です。
一方で、Indeedは代理店を通さずに直接掲載することも可能ですが、その場合はサポートが限られるため、内部に専任担当を置けない場合は代理店の利用をおすすめします。Indeedの掲載には独自のルールやノウハウが必要なため、専門的な知識や経験がないと運用が難しい場合があります。
この記事では、2018年版の内容を最新情報に更新しつつ、主要代理店のサービス内容や料金体系を比較し、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説します。また、Indeedを無料で利用する方法について知りたい方は「Indeed無料と有料の違い」をあわせてご覧ください。
目次
indeed代理店のサービス・価格比較
Indeed代理店の選び方:サービス内容と特徴を理解しよう
Indeed代理店には、それぞれ異なる特徴があります。代理店が提供するサービスは、Indeed掲載の代行だけにとどまらず、採用サイトの制作や運用レポートの提供、掲載内容のPDCA(計画・実行・評価・改善)運用支援など多岐にわたります。代理店選びにおいては、自社が求めるサービス内容やビジネス形態に合わせて最適な代理店を選ぶことが重要です。
採用ニーズに応じた代理店選びのポイント
- 直接採用を行う企業の場合
営業エリアに特化したリクルート系のIndeed代理店を利用するのがおすすめです。地域事情に精通しているため、地元に密着した採用活動をサポートしてくれます。また、特定の職種(例:医療系、ドライバー、飲食、建設など)に強い代理店では、Indeedだけでなく関連する求人サイトを活用した提案をお得に受けられるようなこともあります。 - 人材ビジネス(人材紹介・派遣・求人広告業)を行う企業の場合
ITやWeb制作に強みを持つIndeed代理店がおすすめです。このような代理店は、貴社のニーズに応じた求人サイトの制作や、効果的なITシステムの導入を支援してくれる可能性が高いです。
代理店選びで注意したい点
Indeed代理店の公式Webページは、提供サービスに関する情報が限られている場合が少なくありません。そのため、気になる代理店がある場合は、直接問い合わせを行い、具体的なサービス内容やサポート体制を確認することが大切です。また、複数の代理店を比較し、それぞれの特徴や料金体系を理解した上で選ぶことで、より効果的な採用活動が期待できます。
本記事では、こうした代理店の特徴や選び方についてさらに詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
indeed代理店の価格比較
Indeed代理店のコンサルフィ比較と初期費用の実情
Indeed代理店を選ぶ際に重要なポイントのひとつが、コンサルティングフィー(コンサルフィ)です。代理店ごとに異なる料金体系を比較すると、広告運用費に対して15%~30%の範囲が一般的で、その中でも20%前後が標準的とされています。
ただし、コンサルフィが低い代理店を選んだからといって、それだけでコストパフォーマンスが向上するわけではありません。Indeed広告はしっかりとした運用が重要で、運用が不十分だと広告費用を抑えても結果的に効果が出ず、コストの無駄になる可能性があります。そのため、代理店がどの程度の運用サポートを提供してくれるかが成功のカギとなります。
初期費用と最低チャージについて
Indeed広告の運用を始める際の初期費用は、代理店によって異なりますが、多くの場合、最低チャージ額が12万円と設定されています。また、運用費を加えると、最低でも15万円程度の初期費用が必要になる代理店が一般的です。一部では25万円、40万円といった高額な初期費用を設定している代理店もあり、利用者の予算に応じた選択が求められます。
IndeedPLUSとATSの導入について
近年、Indeedが提供する「IndeedPLUS」が注目を集めています。IndeedPLUSに対応したATS(採用管理ツール)の導入を推奨する代理店も増えており、これにより応募者管理や運用の効率化が図れるメリットがあります。ただし、ATSは多機能である分、コストが割高になることも多いため、自社の採用規模や予算に合わせた判断が必要です。
また、「IndeedPLUSに無料で掲載されます」といった説明を受けるケースもありますが、実際には**「プレミアムな求人」に限り無料で応募が得られる**ことが多く、応募が難しい求人や一般的な求人では無料で効果を得るのは難しいのが現実です。こうした点を理解した上で代理店を選び、サービス内容を十分に確認することが重要です。
初期費用は利用するサービス内容によって大きく異なる
Indeed広告を始める際の初期費用は、単に広告費だけではなく、利用するサービスの内容によっても大きく異なります。例えば、完成度の高い採用サイトを利用する場合は費用がかかることが多く、一方で無料で利用できるシンプルな採用サイトを提供している代理店も存在します。
しかし、無料提供される採用サイトでも、特定のカスタマイズや要望を出すと有料になる場合があります。たとえば、デザインの変更や独自機能の追加といったリクエストが該当します。そのため、自社の採用活動における優先順位を明確にし、どこにコストをかけるべきかを見極めることが重要です。
サービス内容の確認が成功への第一歩
代理店によって提供されるサービスは千差万別です。無料サービスを活用してコストを抑えるのもひとつの方法ですが、高機能な採用サイトや細やかなカスタマイズを希望する場合は、それに見合った予算を準備する必要があります。代理店選びの際には、以下の点をしっかり確認することをおすすめします:
- 提供できるツールなど(無料/有料の範囲)
- カスタマイズ対応の有無と追加費用
- 採用活動全体におけるサポート体制
これらを比較し、自社のニーズに最適なサービスを選ぶことで、Indeed広告を効果的に運用できる可能性が高まります。
Indeed代理店を選ぶ際に価格以外で重視すべきポイント
Indeed代理店を利用する際、価格だけでなく、「応募の目的」を明確にすることが重要です。Indeedを利用する目的が「自社採用」なのか、それとも応募者を他社に紹介・派遣する人材ビジネスに活用するのかによって、最適な代理店の選び方が大きく異なります。
応募目的による違いと注意点
- 自社採用の場合
求人数が少なく、管理も比較的簡単に行えます。地域や職種に特化したリクルート系代理店を選ぶことで、より的確なサポートを受けられる可能性があります。 - 人材ビジネスの場合
求人数が多くなる傾向があり、広告の管理がより複雑になります。例えば、同じ求人を何度も新規で投稿してしまうと、Indeedのアカウントが停止(バン)されるリスクもあります。そのため、Indeedのルールを熟知し、適切な管理をサポートできる代理店を選ぶことが重要です。
さらに、代理店には「認定代理店」といったステータスがありますが、これは主に広告運用実績に基づくものです。自社採用を目的とした中小企業向けの代理店と、大規模な人材ビジネスを扱う代理店では、得意とする分野が異なるため、自社に合った代理店を選ぶ必要があります。
採用ツールの選択が与える影響
AirWork(エアワーク)などの採用ツールを利用してIndeedに求人を掲載するケースもありますが、注意が必要です。AirWorkを利用すると、採用サイトの完成度が低く見える場合があり、結果的に企業イメージを損ねる可能性があります。特に企業規模が大きい場合や採用人数が多い場合は、コーポレートサイトをしっかりと整備し、直接Indeedに求人を投稿することで、企業イメージを保ちつつ、IndeedPLUSへの掲載といったメリットを得ることができます。
効果的な運用で良い結果を目指す
Indeedの魅力は、多くの優秀な人材に低コストで応募してもらえる点にあります。同じ広告費を投じても、運用次第で結果が大きく変わるため、代理店選びの際は運用サポートの内容や実績を重視することがポイントです。
Indeed代理店を選ぶ際には、目的やニーズに合わせた判断を行い、最良の結果を引き出せるパートナーを見つけることが成功への近道です。
人材ビジネスにおける求人サイトとIndeed掲載の今後
2025年3月をもって、Indeedの他社サイト(採用サイト・求人サイト)のクローリングサービスに大きな変更が加わります。これにより、求職者の行動や求人サイトの役割に新たな動きが生まれると予想されます。
Indeedのクローリングサービス変更の概要
これまでIndeedは、他社の求人サイトから求人情報をクローリングし、求職者がその求人サイトにアクセスする流れを提供してきました。しかし、今後は以下のように運用が変わります:
- 新しい仕組み
他社求人サイトの求人情報は引き続きXMLフィードを通じてIndeedに掲載されます。ただし、応募はすべてIndeedの応募フォームを利用し、求職者情報はクローリング元の求人サイトに返される仕組みとなります。
これにより、求職者がIndeed上で完結する形となり、求人サイトそのものに直接訪れることは少なくなります。
この変更がもたらす影響
これまでの仕組みでは、求職者がIndeedから求人サイトを訪れることで、以下のような付加価値を得ることができました:
- サイトアクセスの増加
応募に至らない場合でも、求人サイトへのアクセスを稼ぎやすかった。 - ターゲッティング広告の活用
求職者が求人情報を「お気に入り」に追加したり、アクセス履歴を残したりすることで、ターゲッティング広告を安価に活用することが可能でした。
今後はこれらの利点がなくなり、応募はすべてIndeed内で完結する形となります。一方で、Indeedはすでに求職者の情報を多数保持しているため、これにより応募率が向上する可能性も期待されています。
求人サイトの役割はどうなるのか?
「求人サイトは不要になるのでは?」という声も聞かれますが、私はそうは思いません。むしろ今後の採用市場では、自社の求人サイトを活用し、独自の求職者獲得ルートを確立することがますます重要になると考えています。
Indeedだけに依存するのではなく、独自の採用チャネルを構築し、強化することで、他社との差別化を図ることが可能です。具体的には:
- 求人サイトのブランド化
自社の求人サイトをただの情報提供の場としてではなく、ブランドの一部として位置づけ、求職者からの信頼と関心を得る取り組みが重要です。 - マルチチャネル戦略
Indeedだけでなく、SNSや他の採用プラットフォームを活用したマルチチャネル戦略を取り入れることで、多様な求職者層を取り込むことができます。
求人サイト制作でのWordPressやDrupal利用に注意すべき理由
求人サイトの制作において、WordPressやDrupalなどのオープンソースCMSを利用することには注意が必要です。便利な機能やプラグインが豊富に提供されているこれらのCMSは魅力的に見えますが、運用や将来の仕様変更を見据えた場合、以下のような問題点が浮上します。
1. 仕様変更への対応が困難
Indeedや同様の求人プラットフォームが仕様変更を行う際、WordPressやDrupalで構築されたサイトの場合、その変更に対応するための改修が大変になる可能性があります。特にオープンソースのCMSでは、システム自体の複雑さから仕様変更に伴う修正作業が膨大な工数になることが少なくありません。
2. バージョンアップに伴うリスク
WordPressやDrupalなどのオープンソースCMSは、定期的にバージョンアップが行われます。この際、以下のような問題が発生することがあります:
- 互換性の問題
使用しているプラグインやテンプレートが最新バージョンと互換性がなくなる場合、サイトの動作に支障をきたすことがあります。 - 追加費用の発生
PHPのバージョンアップやセキュリティ対策に伴い、初期制作費用以上のコストが発生することもあります。特に作り込みが多い場合、その影響はさらに大きくなります。
3. セキュリティと運用面での懸念
WordPressは世界中で広く利用されている分、セキュリティリスクが高いことでも知られています。定期的なメンテナンスやセキュリティ対策が必須で、これを怠るとデータ漏洩やサイト停止といった重大なトラブルに繋がる可能性があります。
さらに、ゼロからの開発ではないため、オリジナルな機能追加や細かなカスタマイズに対応する際、意外と多くの時間と工数がかかることがあります。
他の選択肢を検討する重要性
求人サイトは長期的に運用されることが多く、仕様変更やメンテナンスを見据えた設計が必要です。そのため、初期コストだけでなく運用コストや将来の柔軟性を考慮し、CMS選びを慎重に行うことをおすすめします。
たとえば、専用システムの開発や、求人業界に特化したサービスを提供するベンダーを活用することで、運用面の負担を軽減しつつ、仕様変更にも柔軟に対応できる環境を構築することが可能です。
以上の点を考慮すると、WordPressやDrupalの利用は場合によっては不向きと言えます。求人サイト制作を検討する際は、初期費用だけでなく長期的な運用の視点からも判断することが重要です。本記事が皆さまの意思決定の一助となれば幸いです。
前に説明していますので参考にしてください。
求人作成の代行
求人作成は普通、代理店がおこなってくれますが一部の代理店では有料オプションの会社もあるのでしっかり確認しましょう。
求人作成に関しては受注数だけでなく、多方面から検討してください。依頼最低金額が高めの会社はやはり、利用する金額が大きくならないと本気度が上がらない会社があるような気がします。あえて無理をせずにしっかり、サポートしてくれる会社を選ぶのをひとつの手段かもしれません。
まとめ
Indeed代理店の広告運用費と代理店利用の重要性
Indeed代理店の広告運用費は、広告費に対して20%前後が相場とされています。ただし、この運用費に含まれるサービス内容は代理店によって異なるため、具体的にどこまで対応してもらえるのかを事前に確認することが重要です。
代理店利用のメリット:変化の早いIndeedサービスへの対応
Indeedは非常にスピーディーにサービス内容を進化させており、数か月前まで許可されていた手法が禁止になることもあります。このような変更が頻繁に行われる中、直接Indeedでの掲載運用を行う場合、対応に困難を感じることがあります。
その理由の一つが、Indeedの担当者との連絡の難しさです。Indeedの担当者は大きな売上目標を課せられているため、十分な広告費を投じていない企業に対しては対応が後回しになることも少なくありません。特に、より優秀な担当者ほど大手クライアントを優先してサポートしている傾向があります。
このような背景から、代理店を利用することで、広告運用や仕様変更への対応がスムーズになるため、ほとんどの企業が代理店を通じてIndeedを活用しています。
金額だけでなく目的に合わせた選択を
代理店の利用に際して、単に費用面の比較を行うだけでは不十分です。代理店を選ぶ際は、自社の採用活動における目的や課題を明確にし、それをサポートできる代理店を選ぶことが成功の鍵となります。
例えば:
- 自社で採用活動をスムーズに行いたい場合は、仕様変更に対応できる柔軟性のある代理店を選ぶ。
- 人材ビジネスを展開している場合は、大量の求人広告の管理や応募者情報の分析を得意とする代理店を活用する。
こうした目的に応じた選択を行うことで、Indeedの効果を最大限に引き出すことができます。
代理店を活用する際のポイント
- 運用サポートの範囲を明確にする
広告費に対してどこまでサポートが受けられるかを具体的に確認する。 - 最新の情報と対応力を確認
代理店がIndeedの最新ルールや仕様変更にどの程度対応しているかをチェックする。 - 費用対効果を考慮
単に運用費の安さで選ぶのではなく、提供されるサービスの質を重視する。
Indeedを活用する際には、代理店選びが採用活動の成功を左右します。単なるコスト比較にとどまらず、代理店のサービス内容や目的に合わせた選択を心がけましょう。本記事が、最適な代理店選びの一助となれば幸いです。
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ナレッジルーム採用WEBマーケコンサルタント 石井
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